鉄道・運輸機構は2日、北陸新幹線金沢~敦賀間で実施する車両走行試験について、9月23日に「East-i」、9月26日にW7系が初入線すると発表した。ともに白山総合車両所を出発し、金沢駅から敦賀車両基地まで走行を予定している。

  • JR東日本の新幹線電気・軌道総合検測車「East-i」

北陸新幹線金沢~敦賀間は2024年春完成予定。土木構造物・軌道・電車線・信号設備等の機能確認を目的に、新幹線車両を使用した走行試験を9月23日から12月9日まで実施し、低速度から段階的に速度を上げ(走行速度30~260km/h)、設備の確認を行うとしている。現在、建設主体の鉄道・運輸機構、営業主体のJR西日本により、車両走行試験に向けた監査・検査を行っているという。

車両走行試験で使用する車両は、JR東日本の新幹線電気・軌道総合検測車「East-i」と、JR西日本の北陸新幹線車両W7系。試験初日は「East-i」を使用し、9月23日未明に白山総合車両所を出発した後、金沢駅から敦賀車両基地へ。駅構内を30km/h、駅間を45km/hで走行する。

  • JR西日本の北陸新幹線車両W7系

W7系は9月26日に初入線し、同日未明に白山総合車両所を出発した後、金沢駅から敦賀車両基地へ向かう。走行速度は最高110km/hとされている。その後、10月1日の日中時間帯にW7系が走行し、これに合わせて沿線自治体による「W7系電車入線イベント」の開催が予定されている。