神谷コーポレーション湘南はこのほど、週休3日制を導入して3カ月経過後のアンケートを実施した。
同社の制度導入日は、2023年4月1日。勤務体制は「総労働時間維持型」で、給与変更なし・週労働時間変更なし(1日の労働時間を8→10時間へ)。休日は、「金・土・日」となる。
今回は週休3日導入から3カ月経過後に、55名中7名(2023年4月1日時点)を対象に、アンケートを行った。
アンケート結果の詳細については、以下のグラフの通りだ。
日々の業務に関しては、「ルーチン業務がないため変わらなかった」 「その時間しかできない仕事に集中して取り組めた」 「電話がこない時間に業務に集中できた」 「週の勤務時間は同じなので、変化はなかった」などの回答があった。
「会議や打ち合わせに影響があったか?」では、「日程を決める段階である程度考慮してもらった」 「どうしても参加したい場合は振替出社で対応した」などの意見があった。
また生活の変化について、「自炊する時間が減り、外食が増えた」 「休日の外出が増えた」 「勤務時間が長いため間食が増えた」などの回答が寄せられた。
その他の自由意見では、以下のものがあった。
〇1日10時間の拘束でも意外と負担は感じなかった
〇家族との時間がまとまって取れるので旅行などに行きやすい
〇毎週3連休になるので、プライベートの時間が充実する
〇週休3日制について、周囲からは羨ましがられる
〇金土日休みのため、木曜、月曜に有休を取りづらくなった
〇繁忙期には休日であっても仕事を忘れられない
〇できない人もいるので、社内で不満が生まれていないか気になる
〇週休3日と知らずに連絡や問い合わせがくるので困る
今回のアンケートの回答からは、実際に週休3日制を実施した社員全員が満足しているという結果となった。
また、周囲からも週休3日制を導入していることについて「先進的だ」「うらやましい」「驚いた」といった声が寄せられており、全員が今後も継続したいという意思を示している。
厚生労働省の令和4年度就労条件総合調査(※1)によると、週休3日以上の休日を導入している企業はわずか8.6%。とくに従業員数の少ない中小企業で週休3日制を導入する企業はまだまだ一握りだ。
同社では、「この度のアンケート結果をもとに改善を行い、今後も週休3日制を継続していく予定です」とコメントしている。
※1 出展:厚生労働省「令和4年就労条件総合調査_概況」