デロイト トーマツ グループは7月7日、世界調査「Women @ Work 2023: A Global Outlook」の日本版を発表した。調査は2022年10月~2023年1月、日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、ドイツ、インド、南アフリカ、英国、米国の計10カ国で働く女性計5,000人を対象に実施。日本版では、日本で働く女性500人の回答をまとめた。
まず、日本の女性が現職を退職したいと思う主な理由を調べると、1位は「フレキシブルな働き方ができない」(26%)に。また、今後どの程度現在の組織で働くつもりかとの問いに「5年以上」と答えた割合は、フレキシブルな働き方の女性が28%だったのに対し、フレキシブルではない働き方の女性は1%となった。
また、フレキシブルな働き方を実際にできている女性は、フレキシブルではない働き方の女性より「所属組織へのロイヤリティ」に関する満足度が12ポイント高いことがわかった。
生理症状のための有給休暇については、49%が「重要(とても+極めて)」、更年期症状のための有給休暇については、50%が「重要(同)」と回答。そして、組織のサポートがないことを理由とする退職は、更年期(11%)が生理(3%)の割合を上回った。
さらに、「どのような痛みや症状があっても休暇を取らずに働き続けている」と答えた割合を調べると、生理の場合はグローバル40%、日本44%、更年期ではグローバル20%、日本35%と、いずれもグローバル平均より日本女性の割合の方が高いことが判明した。