■ダンスの原動力だったのはファンの存在

――今作は、そんなマイちゃんがダンススクールに通い始めるというストーリーですが、ドラマでダンスに挑戦した感想を教えてください。

僕はダンスがすごく得意なわけではないのですが、やはり経験していないと未経験者の役は難しいと感じました。これまでに経験したことが今回の役に繋がったことで、自分が少しずつ報われていくような気がしています。

――マイちゃんがダンスで変わっていくように、岡本さんにとって人生が変わった出会いはありますか。

僕もダンスと出会ったことで、仲間に出会って、いろいろな方に届けて……という活動が始まったので、ダンスで人生が変わった1人です。歌もですが、今までダンスなんてしたこともなかったですし。演技も大きな出会いでした。アメリカ・ニューヨークの演劇学校で学んだことで新しい人生を歩むきっかけにもなったので、ダンスと演技が自分の人生を変えたきっかけになったと思います。

――マイちゃんは思いを届けるためにダンスをすることになりますが、岡本さんは踊るときにどんなことを考えていましたか。

今までは、音楽の持っている世界観を伝える、振り付けをしっかりやる、周りの人たちと合わせる、アートとしてパフォーマンスを届けるという感覚が強くて、もちろんそれも大好きでした。今回はマイちゃんとしてどう踊るべきか監督と話し合い、かっこよく見せることよりも、とにかくこの瞬間を楽しむことを一番にダンスしました。マイちゃんとしてダンスをすることでまた新しい魅力を知って、ダンスって無限大の可能性があるんだなと気付かされました。

――ダンスを始めた頃のエピソードがあれば教えてください。

未経験で始めたので本当に大変でした。皆と一緒に振り付けを覚えているとき、もちろん楽しい感情はあるのですが、それよりも最初はつらさが勝っていて、どうして皆は笑顔で踊れるのに、自分はこんなにいっぱいいっぱいなんだろう、何のためにやっているんだろうと。でも周りについていけるよう一生懸命努力して、ファンの方々に喜んでもらえたときには、本当に頑張ってきて良かったと思えました。そこから次の新しい振り付けや曲もかっこよく踊りたい、周りについていきたい、自分を出したいと思えるようになったので、お客さんに表現する姿を見て喜んでもらえることが一番の原動力になっていました。