ムニエルなど、フランス料理でよく見かけるシタビラメ。高級魚として知られるシタビラメの仲間・クロウシノシタの顔を撮影した、思いがけないビジュアルに驚きの声が集まっています。

きっかけは、生き物の写真を撮っているフォトグラファー・眼遊さん(@ganyujapan)がTwitterに投稿した1枚の写真。

突然ですが、したびらめの顔をご覧ください。(@ganyujapanより引用)

  • (@ganyujapanより引用)

「あれ、目の配置がおかしい……!?」「これ、どういう向きなの!?」と、頭の中が「!?!?!?」でいっぱいになるこの写真。Twitterユーザーからは「福笑いを豪快に失敗した感…」「水木しげる味ある」「自然によるキュビズム」「なんでこうなったんだーw」など、驚きの声が殺到しました。

高級魚として知られるシタビラメがこんなビジュアルをしているなんて……そのギャップに衝撃を受けた人が多かったよう。元ツイートには2.8万件もの「いいね」が集まっています(5月18日時点)。

ちなみに反対側はこんな感じ。なんと眼がないほうも開口しているんです。

一見、口が2つあるかのように見えますが、よく見ると、上唇が発達して、下顎を隙間なく覆っていることがわかります。

シタビラメの知られざるビジュアルと生態を明らかにしてくれた今回のツイート。ツイ主の眼遊さんに、今回の投稿のきっかけなどをうかがいました。

したびらめの顔、投稿者に聞いてみた

――今回のお写真を投稿されたきっかけは?

生物の写真を撮る際に、標本写真(図鑑にあるような写真)だけでなく、自分が面白いと感じたパーツや機能を見る人に伝わるよう心がけて撮影しています。

このクロウシノシタの顔は魚の中でもかなり面白いと思っているので、みなさんに見てもらいたくて投稿しました。

――今回の投稿には大きな反響が寄せられました。率直な感想をお聞かせください。

以前から面白いと思っていたので、多くの人にも面白いと思ってもらえて嬉しいです。

昨年もアワビの顔でバズりましたが、食材として認識している生き物でも顔をしっかり見たことがある人は少なく、その意外な表情に驚きがあってこの反響に至ったのだと思います。


実はシタビラメにはいくつかの種類がありますが、今回注目を浴びたのは「クロウシノシタ」という種類。

「黒い牛の舌」、納得のネーミングですよね。

さっぱりとした上品な味わいで人気のシタビラメですが、調理前のビジュアルはインパクト抜群。このツイートを見た人は、今後シタビラメ料理を前にしたら、もれなく“あの顔”を思い浮かべてしまうのではないでしょうか。