苦手なこと、上手にできないことがあると、「練習してうまくならないと!」とプレッシャーを感じてしまう人もいるかもしれません。

ところが、無理に頑張るよりも、「苦手」や「下手」をアピールしたほうが好意的に受け止められることもあるよう。

それに気づかせてくれる、鳥取県八頭町の道の駅「はっとう」の (@ekicho810)さんの投稿が話題を呼んでいます。

これでヨシッと……(@ekicho810より引用)

  • (@ekicho810より引用)

道の駅「はっとう」では、普段は喫茶店のマスターがきれいなソフトクリームを作っているそうですが、マスター不在の際は駅長がピンチヒッターを務めるため、ソフトクリームがうまく巻けず曲がってしまうのだそう。

そこで、「ソフトクリームが曲がってしまう」旨を伝える手書きPOPをレジ前に設置し、ピンチヒッター出動準備が完了したのです。

この投稿に対し、Twitterユーザーからは「ほのぼの」「なんか和む」「なんか可愛くて許せちゃう」「一生懸命さがすごく伝わります」と好意的な反応が続々。

「逆に頼みたくなる不思議」「正直!!あえて注文して練習台になってあげたいwww」など、「むしろ頼んでみたい」という声も相次ぎ、元ツイートには2.9万件もの「いいね」が集まりました(5月16日時点)。

ちなみに、道の駅「はっとう」のお客さんからは、次のような反応があったそう。

事前に伝えておけば、みなさん温かく見守ってくれるようですね。

今回、人情味あふれるユニークなポップで注目を集めた道の駅「はっとう」は、どのようなところなのでしょうか。ツイ主のえきちょーさんに、道の駅の見どころや推しポイントをうかがいました。

「ソフトクリームが曲がります」、投稿者に聞いてみた

――今回の投稿には大きな反響が寄せられていますね。

喫茶店マスターがたまたま不在時に、時々このような看板を出していたので、なぜ今こんなにバズったのか、最初は首を傾げていました。

ただ、皆さんのリプライや引用リツイートを読ませていただいて、「完璧じゃなくても、失敗してもいいんだ!」という、田舎の道の駅ならではのユルい感じに、ほっこりしていただいたのかなぁと思っています。

――道の駅「はっとう」の商品や見どころを教えてください。

大きく4つの特徴があります。フルーツ、バイク、鉄道、音楽です。

果樹生産地なので、夏から始まるフルーツのシーズンには地元産の直売が山のように出荷されます。近くにはもぎ取りができる観光園もあります。特産の梨、りんご、ぶどう、柿など色とりどりのフルーツのおかげで、お菓子を食べずにフルーツをおやつにしている人が多いです。

また八頭町はスズキ製バイク「隼」ライダーの聖地であるため、道の駅はっとうは、「ライダーに優しい道の駅」として、バイクケア用品の取り扱いや、ライダーミーティングを定期的に開催しており、ライダーの立ち寄りが多いです。

ほかにもローカル線「若桜鉄道」の部品などの珍しいグッズを取り扱っており、鉄道愛好家の方が多く訪れます。

そして駅長の音楽好きが高じて、店内外に楽器を設置しています。ピアノだけでなく、ギターやベース、カホンなどを揃えており、オープンマイクイベントや、ゲストアーティストのライブなど、音楽イベントを年数回開催しています。


なお、たまたま喫茶店マスターが不在で駅長が代わっている間だけ、ソフトクリームを駅長さんが巻いているそう。普段は駅長さんの指名で曲がったソフトクリームを頼むのはできないそうです。

「ソフトクリームが曲がります」の手書きPOPにも表れているように、フルーツ、バイク、鉄道、音楽と、個性豊かな道の駅「はっとう」。鳥取旅行の際は、ぜひドライブがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。