「第60回ギャラクシー賞」の放送批評懇談会60周年記念賞に、タモリが選ばれた。

タモリ

放送批評懇談会は「1970年代のデビュー以来、鋭い批評性に裏打ちされた知的な笑いは変わることがありません。その唯一無二の批評性は、今の時代においてこそ必要とされているものです。さらに、その一貫して自由で柔軟な生き方は、タレントという枠を越えた絶大な存在感を示し、多くの人々から支持されてきました。半世紀近く常にテレビやラジオの第一線で活躍してきた放送界への多大な貢献は、当会の60年におよぶ批評活動を記念して贈る賞にまさにふさわしく、心からの敬意を表するものです」と選評をコメントした。

この賞は、長年にわたり放送文化、放送業界で大きな功績のあった作り手、出演者、組織、番組等を顕彰の対象として選出することを目的に、放送批評懇談会正会員の推薦を募り、常務理事会と選奨事業委員会委員長で構成する選考委員会での審査を経て決定した。贈賞式は、5 月31日に開催し、YouTubeでも生配信する。

過去の主な周年賞、記念賞と受賞者は、以下の通り。

1992年度(30周年)「小谷正一記念賞」 牛山純一
1997年度(35周年)「放送批評懇談会35周年記念 城戸又一賞」 田原総一朗
2002年度(40周年)「岩田糸子賞」黒柳徹子「放送批評懇談会創立40周年記念賞」ドラマのTBS
2007年度(45周年)「ギャラクシー賞45周年記念賞」永六輔
2012年度(50周年)「放送批評懇談会50周年記念賞」久米宏、山田太一、テレビマンユニオン、『NNNドキュメント』、『おかあさんといっしょ』
2017年度(55周年)「放送批評懇談会55周年記念賞」倉本聰

●タモリ
1945 年8月22日、福岡県福岡市に生まれる。76 年メディアデビュー。『タモリのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)、『今夜は最高!』(日本テレビ)などを経て、82年『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)がスタート、87年より『ミュージックステーション』(同)の総合司会を務める。そのほか、『世にも奇妙な物語」(フジテレビ)、『タモリの音楽は世界だ!』(テレビ東京)、『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ)、『ブラタモリ』(NHK)、『タモリステーション』(テレビ朝日)など数多くの冠番組、出演番組を持つ。生放送単独司会放送回数でギネス・ワールド・レコーズを幾度も更新し、2021年には同一司会者による生放送音楽番組最長記録も認定された。第2回「伊丹十三賞」、第62回「菊池寛賞」、第68回「日本放送協会放送文化賞」などを受賞。