ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計104万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

不機嫌なワタシにサヨナラ! 毎日が笑顔になれる小さな習慣

4月、20代~30代に一番読まれたのは『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美、毎日新聞出版)です。

「毎日ゴキゲンに過ごしたい、でも……」と悩むビジネスパーソンは多いことでしょう。満員電車でもみくちゃにされた、些細なことで上司に注意された、定時であがろうと思ったら、急な仕事を頼まれた……など、思うようにいかなのが人の常。そして、いつもニコニコと幸せそうにしている人を見て、ちょっぴり羨んだりしていませんか?

本書によると「機嫌がいい人」イコール「幸せな人」ではないとのこと。「機嫌がいい人」とは、心を明るくする“小さな習慣”をもっている人だといいます。本書では、誰もが機嫌のいい人になれる88の習慣を紹介しています。朝起きたらベッドを整える、笑顔で挨拶をする、挨拶に一言添える、相手が断りやすいように頼む、遊びの予定を先に入れるなど、気軽にできるものばかり。まずは気になるものから始めてみませんか?

笑う門には福来る。毎日コツコツ続けていくことで、いつしか幸運体質になっているかもしれませんよ!

タスクを終えても付箋は捨てるな! 努力が「報われる人」の密かな習慣

2位にランクインしたのは『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮、明日香出版社)です。本書の著者は、ベストセラー『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』などで人気の塚本亮さん。心理学を応用した独自のメソッドは、幅広い層に支持されています。

もしあなたが「努力しているのに結果がでない……」と唸っているのなら、迷わず本書をおすすめします。もしかしたら、もっと上手いやり方があるのかも?

たとえば、「やること」を書き出した付箋を目の前に貼って、完了したらゴミ箱に捨てていませんか? 実は、努力が「報われる人」は、タスクを終えた後も付箋をとっておきます。彼らは「やること」だけでなく、「やったこと」も見える化しているのです。

心理学には「自己効力感」という言葉があり、努力を続けるには自己効力感を適度に高める必要があるとのこと。やったことを把握することで、「自分はこれだけがんばったんだ!」と自己効力感が高まり、モチベーションの持続につながるそうです。

その他にも、時間帯で戦い方を変える、手本をマネする、まず相手のニーズを理解するなど、努力が「報われる人」が行っているさまざまな習慣が紹介されています。本書をヒントに、効率よい結果の出し方をハックしてくださいね!

ChatGPTがまるわかり! AI時代に欠かせない1冊

3位は『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一、酒井麻里子、インプレス)。2022年11月に発表されたOpenAI社の対話型AI「ChatGPT」。公開からわずか5日でユーザー数が100万人を超えて、世界中の話題をさらっています。本書も4月21日の要約公開からわずか10日弱でランキング3位と、注目度の高さが伺えます。

本書はChatGPTに対する基本的な理解と、今後ChatGPTが社会にどう影響を与えていくかを知るための入門書。ChatGPTの特徴やビジネスでの活用法、私たちはどのように付き合っていけばいいのか、などをわかりやすく説明しています。解説は、日本語の文章生成AI「Catchy」を手がける株式会社デジタルレシピのCTO 古川渉一さん、聞き手はITライターの酒井麻里子さんです。

今のところ賛否が分かれているChatGPTですが、これからは“ChatGPTありき”の世界に変わることも予測されます。まずは本書を一読して、キャッチアップしてはいかがでしょうか。

ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう

今回は、話題のChatGPTに加え、「仕事も自分自身もアップデートしたい」という前向きなビジネスパーソンの姿が見えるランキングとなりました。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。4月のランキングでは、『人に好かれる最強の心理学』(内藤誼人、青春出版社)、『あなたの「しんどい」をほぐす本』(Poche、もくもくちゃん(イラスト)、KADOKAWA)や『文章がすぐにうまく書ける技術』(上阪徹、日本実業出版社)、『運の方程式』(鈴木祐、アスコム)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。