2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催2年前を記念し、JR貨物の吹田貨物ターミナル駅にて6日、「列島縦断! 2025年日本国際博覧会鉄道コンテナリレー」の出発式が開催された。
「列島縦断! 2025年日本国際博覧会鉄道コンテナリレー」は、「一般社団法人夢洲新産業・都市創造機構」が主催し、「2025年日本国際博覧会とともに、地域の未来社会を創造する首長連合」(万博首長連合)が協力。大阪・関西万博の機運醸成を目的に実施され、JR貨物も特別協力として関わる。
出発式の会場となった吹田貨物ターミナル駅は、1970(昭和45)年に開催された大阪万博の会場近くに位置する。今回の出発式を皮切りに、全国の拠点貨物ターミナル駅で大阪・関西万博の機運醸成イベントをリレー開催。2025年4月、大阪・関西万博の会場となる夢洲の近くに位置する安治川口駅で最終イベントを開催予定となっている。
当日はJR貨物の電気機関車EF210形323号機とコンテナ車5両を用意。EF210形323号機の前面に「列島縦断! 2025年日本国際博覧会鉄道コンテナリレー」のオリジナルヘッドマークが掲出され、コンテナにも大阪・関西万博のロゴマークをデザインしたラッピングが施された。
出発式で挨拶した「公益社団法人2025年日本国際博覧会協会」理事・副事務総長の高科淳氏は、大阪・関西万博に向けた現在の課題として「万博に対する全国の機運醸成」を挙げ、「コンテナリレーを通じて万博に触れる機会になれば」とコメント。全国規模となる鉄道コンテナリレーへの期待感を示した。
JR貨物執行役員(関西支社長)の今橋一樹氏も挨拶。吹田貨物ターミナル駅が今年、開業10周年を迎えることを紹介した上で、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に示された社会ビジョンの実現に向け、協力することを表明した。
出発式には大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」、鉄道貨物協会のキャラクター「エコレールマークちゃん」も登場。吹田貨物ターミナル駅長の合図でコンテナ列車が動き出し、駅構内を走行した。
2023~2025年にかけて複数の拠点貨物駅で開催されるイベントでは、キッチンカー等による味自慢や周辺自治体のお国自慢などが行われるという。2025年4月に安治川口駅で開催予定の到着式では、ヘッドマークの取外しが予定されている。なお、ヘッドマークの掲出やコンテナへのラッピングに関して、現段階では貨物駅でのイベント開催時のみ実施され、営業列車での掲出等はされない予定とのことだった。