エクスペディアは4月27日、「有給休暇の国際比較調査2022」の結果を発表した。調査は2023年2月9日~3月3日、北米・中南米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域の14,527名を対象にオンラインで行われた。

今回の調査では、日本で働く人の57%が休み不足を「感じていない」と回答、世界で2番目に多い割合となった。

  • 【世界】休み不足を「感じていない」と回答した割合

2021年は半数以上の55%が休み不足を「感じている」と回答したが、2022年は「感じていない」と回答した人の割合が逆転した。

  • 【日本】休み不足を「感じる」と回答した割合の比較

有給休暇を取得する頻度については、日本で働く人の約4割が「毎月有給休暇を取得している」と回答。世界で最も多い割合となった。「まとめて休むよりも、定期的に短期間休む方が日本の働き方には合っているのかもしれない」と同調査。

  • 【世界】「毎月有給休暇を取得している」と回答した人の割合

週休3日制度について、「仕事の日に長時間労働をすることになるから導入してほしくない」と回答した人は11%だった。これは世界で最も多い割合で、日本で働く人の中には休むことより、仕事が溜まってしまうことを恐れている人が多く、まとまった休暇よりも、定期的に短期間の休暇を取得する方が日本の働き方に合っていることが伺える。

  • 「週休3日を導入してほしくない」と回答した割合

有給休暇の取得に対する上司の協力体制については、半数以上が「上司が休暇取得に協力的」と回答。この割合は2020年の65%には及ばないものの、2021年の50%からは8%上昇。2019年4月に有給休暇の取得が義務化され、上司や職場の協力体制も徐々に改善されているようだ。

  • 58%が「上司が休暇取得に協力的」

休暇中の連絡については、日本で働く人の38%が「休暇中に連絡を遮断しない」と回答し、他の地域を2倍以上引き離す結果となった。2021年と比較すると5%ほど下がってはいるものの、依然として世界1位の割合の多さとなっている。上司や職場の協力体制が整ってきていながらも、やはりまだ休暇を取得することに対する後ろめたさがあるようだ。

  • 【世界】 「休暇中に連絡を遮断するか」に対し「しない」と回答した人の割合

その他の結果をみると、60%の人が「旅行の予約は疲れる・ストレスだ」と回答しており、また、休暇不足を感じている人のうち85%が「いくつかのサイトを見て回って一番お得なプランを探す」と回答している。