俳優の三浦貴大が、テレビ東京の新ドラマ『好感度上昇サプリ』(5月7日スタート 毎週日曜25:35〜)の主演を務めることが19日、明らかになった。
同作は応募総数16,848件のnote主催投稿コンテスト「創作大賞」で優秀作品賞を受賞した、目からウロコの作品のドラマ化作。出版社の営業として働く谷村(三浦貴大)は、学生時代から地味で何事もうまくいかない。自己肯定感の低い人生を送っていたある日、SNSの画面に流れてきた「好感度上昇サプリ」という広告を偶然見つけ、興味本位でサプリの服用を開始することに。すると突如、自分の頭上に数字が出現し“自分に好感を持つ人間の数”を表す数字だった。
創作大賞の受賞作品をドラマ化する事例は今回が初。三浦は出版社の営業として働く地味でさえない主人公・谷村雄二を演じ、谷村が所属する営業部の同僚で、ライバルの彼女でもある斉藤佳奈役には、生駒里奈の出演が決定した。SNSが浸透し、人間関係がより数値的に表されるようになった現代社会を反映するような、好感度が「数値化」された世界における、人間のリアルな心理や行動を描いた新感覚のヒューマンドラマとなる。
同作は地上波での放送開始に先がけて、4月28日19時から動画配信サービス・Paraviと、動画プラットフォーム・YouTubeのテレビ東京公式ドラマチャンネルで先行配信される。
エンディングテーマには、ヘッドフォンの中の世界『その他大勢』が決定。「人の目ばかり気にしてしまう」、「自分らしく生きたいのに理想ばかりが先行して、現実とのギャップに疲れてしまう」という現代人の思いを代弁した歌詞と、やさしく力強い歌声に注目となっている。
三浦貴大 コメント
現代社会での問題がわかりやすい好感度という形で表されている、非常に興味深い台本でした。俳優も時に人気商売と言われる職業なので、他人事ではない感じでした。
SNSなどで好感度に近しいものが数字として可視化されてしまう時代、大切なものが一体何なのか考えさせられました。
そしてその数字に翻弄され変化していく谷村雄二を演じていく中で、もしかすると自分もこうなるのではないかという、リアルなイメージで内面の移り変わりを演じています。
SNSを多く利用する方は特に楽しんでいただける作品になっているかとおもいます。
生駒里奈 コメント
どの時代も他人からの評価を気にしてしまうのが人間の性(さが)だと思いますが、それを目で見ることが出来たら…。
それは嬉しい事なのか、怖い事なのか…
私が演じた斉藤佳奈は同性からよく思われない要素も兼ね備えてしまっている女性ですが(笑)、一生懸命演じましたので、是非楽しんで頂けたら嬉しいです!
原作者・目からウロコ コメント
「命を燃やせることがしたい」 オランダでそう思い立ち、辿り着いたのが創作でした。
イラスト、一筆書き、小説、湧き上がる情熱をがむしゃらに発信し始めました。
それを受け取ってくれたのが、noteで開催された創作大賞。嬉しさより感謝で一杯でした。
ドラマには、小説とは違う魅力があると思います。だから、世界観は大事にしながらも、一味違う『好感度上昇サプリ』を見てみたい。
そんな願いも叶う、ドラマを作って頂けました。面白くてゾクゾクした感覚を、今でも覚えています。「人生にモヤモヤする」、「頑張っているのに報われない」そんな方に、ぜひ見て頂きたいです。
プロデューサー・松本拓(テレビ東京) コメント
SNSが広まり、世の中のあらゆることが可視化されるなかで、「自分の個性より、周りからどう見られるかが大事」「主観より客観が大事」という傾向が強まっている状況に疑問を感じていました。そうした現代社会へのアンチテーゼとなるようなドラマをつくりたいと思っていたところ、創作大賞で『好感度上昇サプリ』に出会いました。
ドラマ化にあたっては、目からウロコさんの原作を基に、制作チームで物語を膨らませています。民放のゴールデン帯では見られないような、ちょっと不思議な世界観のドラマになったのではないでしょうか。主人公のような生き方でもいいんだな、と共感してもらえたらうれしいです。
その他大勢 コメント
他の人から自分はどう見えてるんだろう。もっと良く思われたいなって、僕もどうしても考えてしまいます。自分のことが気になって仕方ないのは、それだけ自分を愛しているのだと思うんです。自分を信じて生きていきたい。そんな思いを込めて歌いました。皆さんの日々に彩りを添えられますように。
ヘッドフォンの中の世界/KAEERU