元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が14日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也公式チャンネル】』に出演。動画「古田&真中&五十嵐が振り返るWBC 優勝を引き寄せた中村悠平のリードを読み解く【フルタの方程式LIVE】」にて、東京ヤクルトスワローズ・中村悠平が「ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)」のアメリカ戦で見せたリードの巧みさを絶賛する一幕があった。

古田敦也氏

「WBC」のアメリカ戦で大谷翔平がマイク・トラウトから三振を奪ったシーンでは、大谷が最後に投じたスライダー(スイーパー)が話題になったが、古田氏は「最後のシーン、その前の球なのよ」と、その1球前のストレートに注目。

「大谷のスイーパーが一番打てないのはキャッチャーも分かってるわけよ」と中村の考えを推察しながら、「これを決め球にしようと思ったら、普通はツーエンドツーでスライダーのサインを出す。ボールになってももう一回チャンスがあるから、『2回あるうち1回打ち取れたらいいや』って思うのが普通のキャッチャー」「あいつはあそこで真っ直ぐを投げさせた」「全力でいって三振になってもいいし、ストライクゾーンだったらファウルだった」と解説。

続けて、この配球によって「トラウトにしてみれば、スライダー100(%の狙い)でいけなくなった」「早く決め球出したい、勝負したいところで1球いったことで、トラウトも(真っ直ぐとスライダーが)半々ぐらいで迷うのよ」「これが肝なのよ!」と熱弁していた。