「ご認識の通り」という言葉は、ビジネスシーンなどの畏まったシーンで耳にすることがあるでしょう。今回は「ご認識の通り」の意味や正しい使い方、類語、英語表現などをご紹介します。
正しい意味を理解して、さまざまなシーンで使いこなしましょう。
「ご認識の通り」の意味は
「ご認識の通り」は、簡単にいうと、「知っている通り」「分かっている通り」という意味です。相手が認識している事柄に対して、その通りであると伝えています。
「ご認識の通り」は「わかっている通り」の敬語表現として使用されます。そのため、目上の人やビジネスシーンにおいて使用されることが多いフレーズです。
「ご認識の通り」の正しい使い方
ここからは「ご認識の通り」の使い方を解説します。
「ご認識の通り」は、文章や会話の冒頭部分に入れることが多く、以下のように用いられます。
例文
- ご認識の通り、廃車のお手続きは3月末までによろしくお願い致します
「ご認識の通り」の例文
「わかっている通り」の敬語表現である「ご認識の通り」は、会話・文章の冒頭に使用します。ここでは「ご認識の通り」の例文を解説します
- 納品までのスケジュールに関しましては、ご認識の通りでございます
- ご認識の通り、次回のコンペは来月の下旬を予定しております
- 数値目標達成の成功要因は、課長のご認識の通りです
「ご認識の通り」の類語・言い換え表現
ここでは、「ご認識の通り」の類義語を紹介します。
ご存知の通り
会話の相手が、話の内容を知っている場合は「ご存知のとおり」を使えます。「ご存知の通り」は「知っている通り」の敬語表現にあたり、目上の相手にも使用できる表現です。
「知っていると思いますが」というニュアンスで使用されます。
おっしゃる通り
相手の発言に対して、同意するときに使用できる言葉が「おっしゃる通り」です。
「〇〇部長のおっしゃる通り、自社製品の解約率が高いことが現状の大きな課題です」というように使用し、相手の意見に同意していることを伝えられます。
お察しの通り
「お察しの通り」は、相手の推測を肯定する意味で使用されます。
たとえば、「最近、お客様からのクレーム対応で忙しいの?」というような相手からの質問に対して、「お察しの通り、最近はお客様からのクレームが多く、その対応に追われています」というように使用できます。
相手の推測が間違っていない場合に、用いるようにしましょう。
「ご認識の通り」の英語表現
「ご認識の通り」を英語表現にしたい場合は、下記のフレーズを使用できます。
- as you know(あなたが知っているように)
- as you are aware(あなたが知っているように)
- as you realize(あなたが気づいているように)
「ご認識の通り」を適切に活用しよう
「ご認識の通り」は、目上の人やビジネスシーンにおいて、相手へ「その認識で合っていますよ」と伝えるときに便利な言葉です。
類語である「お察しの通り」や「おっしゃる通り」などもビジネスシーンにおいて有効に使える言葉のため、シチュエーションに合わせて使い分けましょう。