マルチブックはこのほど、「会社内のお金に関する不正行為の実態調査」の結果を発表した。調査期間は3月15日〜22日、調査対象は企業で働く個人(21歳~59歳)、有効回答は539人。

  • あなたは働く中で、上司・同僚・部下・取引先などの「お金に関する不正行為」を見たり聞いたりしたことがありますか?

経営者・役員・会社員2,402人を対象とした事前調査では、約4人に1人の25.5%(612人)が上司・同僚・部下・取引先でお金に関する不正行為を見聞きした経験があると回答。今回は、そのうち539人を対象に調査を実施した。

不正行為を見聞きした業界を聞くと、「製造」が22.1%でトップ。以下、「小売」が12.6%、「外食・サービス」が12.4%と続いた。

  • 不正行為を見たり聞いたりした当時、あなたが働いていた業界を教えてください

不正行為を見聞きした部署は、「営業部」が最も多く36.0%。次いで「製造部」が14.1%、「経理部」が12.2%となった。

見聞きしたことがある不正行為は、1位「経費精算に関する不正」(38.0%)、2位「給与に関する不正」(22.6%)、3位「窃盗や不正使用」(22.3%)、4位「個人的なキックバック・リベートの受領」(21.7%)と続いた。

  • あなたが見聞きしたことがある不正はどういったものですか?

見聞きした不正行為をしている人はどういう立場の人か問うと、「勤務先の管理職」が39.5%で最多。以降、「勤務先の同僚」が30.6%、「勤務先の部下」が13.2%となった。

  • あなたが見聞きした不正行為をしている人はどういう立場の方でしたか?

不正行為を見聞きするも告発しなかった人は74.4%。理由としては、「自分が告発したことがバレるかもしれない」(27.2%)、「問題に巻き込まれたくないから」(22.2%)が上位に並び、同調査では「不正行為と認知はしているものの、自身に何らかの被害が及ぶかもしれないという不安から内部告発ができない様子がうかがえる」と分析している。

  • なぜ告発しませんでしたか?