4月30日にスタートするABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『日曜の夜ぐらいは...』(毎週日曜22:00~)の制作発表会見が31日、東京・シェラトン都ホテル東京で行われ、清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬(THE RAMPAGE)、和久井映見、宮本信子が登壇。清野、岸井、生見が演じる役どころについて語った。

  • 左から川村壱馬、宮本信子、生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの、和久井映見、岡山天音

岡田惠和氏の書き下ろしとなる同作は、清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠という今年の日本アカデミー賞でそれぞれ優秀助演女優賞、最優秀主演女優賞、新人俳優賞を受賞した3人が「人生とは、家族とは、愛とは」をテーマに女性3人の友情を紡ぐハートフルストーリー。足の不自由な母との2人暮らしを支えるため休みなくバイトを続ける岸田サチ(清野)、家族から縁を切られながらも退屈な毎日に楽しみを求めてタクシー運転手を続ける野田翔子(岸井)、両親との縁が浅く借家暮らしを送りながら祖母と工場勤務を続ける樋口若葉(生見)……離れた場所に住み、お互いの存在も知らない3人があるラジオ番組をきっかけに運命的な出会いを果たす。そして心を通わせ始めた彼女たちにある“奇跡”が起き、行き詰まっていた人生が静かに動き出すことに。

清野は自身の役どころを「サチはある出来事から後ろ向きな性格になってしまったんです。台本を読むと、演じるうちにどんどん暗くなっていくんじゃないかと葛藤がありました」と明かすが、岸井、生見との撮影を経て「思っているほど暗くならなかったことにビックリしました」と自身でも役柄の見せる表情の変化に驚いたという。「暗い中でも、しっかり小さな幸せを見つけて踏ん張って生きている。サチはしっかり明るい部分を持っていたんだなと気づきました」と語った。岸井も清野のコメントに共感し、「翔子は初対面の人にもグイグイいけるタイプで、自分ではできないことをやってくれるので楽しく演じられています」とニッコリ。生見は「おばあちゃんと2人暮らしをしている役なので、東京に出て3人で会っているシーンはリアルに楽しく感じられました」と、宮本演じる祖母とのシーンと2人とのシーンとの違いを比較した。そんな3人のシーンではアドリブも採用されているといい、岸井は「ハイタッチしたあと頭を打っちゃったところも、NGになると思ったら使われていました」と明かす。

また、バスツアーのシーンは実際に観光バスに乗って高速道路を走って撮影したことから、メイクやヘアメイクが調整に入るタイミングが取れず、そんなとき清野の髪を岸井が直してくれたそう。「それがすごくうれしくて」と清野が打ち明けると、岸井も「それを伝えてもらって、いま時差ですごくうれしいです(笑)」と2人で喜びを分かち合うことに。

バスの中ではたけのこニョッキをしたり、サービスエリアでグルメを楽しんだりしたというエピソードが語られ、生見は「肉まんを食べちゃって、お腹いっぱいで午後撮影することになりました」と振り返った。

会見の最後に清野は「生きていると大変なこと、つらいことがたくさんあると思います。このドラマは、かけがえのない友情を得ることで、日常をなんとか踏ん張って乗り越えようと生きる友情物語となっております。“日曜の夜ぐらいは”このドラマを見て、一週間頑張ろうと思っていただけたらと思います」と呼びかけた。