大王製紙は3月1日、「奨学ナプキン」や生理に関する最終アンケート調査の結果を発表した。調査は12月1日〜14日、「奨学ナプキン」を利用する小学生〜大学生の計1,076人を対象に行われたもの。
「奨学ナプキン」は、同社で実施しているプロジェクト。生理用品の入手に困っている2,000人の学生を対象に生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする内容となっている。
まず、奨学生である回答者を対象に、1年間の奨学生期間を終えて、生理期間中の生活の変化の有無について改めて尋ねてみた。すると、全体の約9割以上が「生活に変化があった」と回答した。
具体的な変化については、「気軽に交換できるので部活や勉強に集中できた」「夜安心して眠れるようになり睡眠不足が減った」などの前向きな内容が多く見られた。
1年間を経て、生理に関する社会の理解について変化の有無を尋ねたところ、全体の28.0%が「変化があったと感じる」、29.6%が「やや変化があったと感じる」と答えた。合わせて6割弱が生理に関する社会の理解に変化を実感していることが分かった。
その理由としては、「口コミサイトで自分と同じような悩みを持つ人がいることを知った」「SNSで生理に関する投稿を見かけることが増えた」などの意見が挙がっている。
生理について今後社会に変わってほしい事について聞いてみると、「"月経は甘え"のような風潮はなくなってほしい」「人により違う痛みなどの感覚、苦痛を理解してもらえる世の中になってほしい」など、生理に関する理解の必要性を求める声が多く見られた。
また、「生理痛を理由に学校を休めるようになってほしい」といった学生も生理休暇を取得できる環境づくりを求める意見や、「生理は毎月あるため、補助金制度を手厚くしてほしい」「無償で学校のトイレにナプキンを常備してほしい」などの金銭面やナプキン提供によるサポート強化を求める声も挙がった。