新生活に向けて、引っ越しのニーズが高まる春の時期。SNS上では、国土交通省のサイトで紹介された「かしこい引越チラシ」のPDFが話題を呼んでいます。

全4ページのPDFには、引っ越し前後の手続きのほか、過剰な出費やトラブルを回避するために役立つ情報も。そんな引越のヒントが書かれた資料の内容について、一部を簡単に紹介します。

  • ※画像はイメージです

「かしこい引越チラシ」のPDFを作成したのは、公益社団法人全日本トラック協会。

引っ越しを安全かつスムーズに進めるためのポイントとして、荷造りの際は「衣類やバッグは大きな段ボールに」「本などの重たいものは小さな段ボールに」入れることが推奨されています。

  • 公益社団法人全日本トラック協会「かしこい引越」より引用

食器やCDなどの割れ物は、平積みすると破損するリスクが高まるため注意。割れるのを防ぐためには、立てて入れたり、隙間を紙類で埋めたりするとよいそうです。

また、引っ越し業者を決める際には、見積りを対面で、複数の会社から取ることが重要。電話やオンラインでのやり取りだけでは、勘違いや情報不足によって、実際の費用が予定の金額よりも膨らんだり、想定していたサービスが提供されなかったりするかもしれません。

見積書を提示された後は、記載事項に目を通し、不明な点や抜けている点があれば事業者に確認を。打ち合わせた内容が記載されていなければ、追記してもらうことも大切です。

加えて、運送事業者による引っ越しの基本的なルールが示されている「標準引越運送約款」も要チェック。国土交通省が定めた約款には、「見積料は請求しない」「荷物の滅失又は損傷により直接生じた損害を賠償する」など、引っ越し業者が従うべき規定が記載されています。

約款は見積りの際に事業者から提示される決まりのため、もし事業者から説明がない場合は問い合わせたほうがよいかもしれません。

そのほか、可能であれば、土日や祝祭日ではなく、平日を選ぶのも”かしこい引っ越し”のポイント。「3月末の土日の引越と比べて、引越代金が安くなった」「3月の最終週から引越時期をずらすことで、予約が取りやすくなった」など、国土交通省のサイトでは3月・4月のピーク期間を避けて引っ越しサービスを利用した方のポジティブな声も複数紹介されていました。


環境を整え、未来に向けた一歩を踏み出すきっかけとなる引っ越し。引っ越しを間近に控えている方も、しばらく引っ越す予定がない方も、一度「かしこい引越チラシ」に目を通してみてはいかがでしょうか。