東京ドームシティと吉本興業は2月28日、2024年オープン予定の新劇場の概要発表会見を行った。会見には新劇場のDMに就任する明石家さんまさんが登壇。会場でも“お笑い怪獣”ぶりをいかんなく発揮した!

  • 左より吉本興業ホールディングス代表取締役社長の岡本昭彦さん、明石家さんまさん、株式会社東京ドーム代表取締役会長CEOの北原義一さん

生(I)きてるだけでまる(M)もうけ(M)で「IMM THEATER」

東京ドームシティといえば都内屈指のエンタメスポット。現在進行形でリニューアルが進む中で、その目玉となるのが、吉本興業が運営を担う新劇場なのだ。都内で行われた概要発表会見には明石家さんまさんが登場。ジョーク満載で新劇場のアピールを行った。

  • 新劇場における肩書は「DM(Don’t Manager)」

会見冒頭で株式会社東京ドーム代表取締役会長CEOの北原義一さん、吉本興業ホールディングス代表取締役社長の岡本昭彦さんが挨拶を行った。続いて、明石家さんまさんが登場すると、会場が和やかな雰囲気に一変。

新劇場名「IMM」とは風変わりだが、さんまさん自身の座右の銘である「生きてるだけでまるもうけ」が由来とのこと。「皆で意味のあるものにしていただければ」との希望を語る。さんまさん自身はお笑いについてひとかたならぬ情熱があるようだが、お笑いだけでなく、多様な表現の可能性に期待を込めているらしい。

  • IMMには「無垢な奇跡とメモリー」などさまざまな意味が?

奈良県薬師寺の安田長老とジミー大西が、ロゴデザインを担当

新劇場のロゴデザインを担当するのは、さんまさんの出身地である奈良県の薬師寺の重鎮、安田暎胤(やすだえいいん)長老だ。さんまさんによると、ローマ字を書いてない人に筆で「IMM」と書いてもらいたいとの意向から揮毫を依頼したとのこと。

劇場のロゴデザインは、安田長老の揮毫にジミー大西さんのアートワークを融合させて制作するとの話で、完成が楽しみだ。

重要ポストであるさんまの役職名は「DM」

明石家さんまさんは新劇場において、重要な役職に就任する予定だ。役職名はズバリ「DM(ディーエム)」とのこと。「Don’t Manager(ドントマネージャー)」の略だそう。「マネージャーのようで、マネージャーでない役どころ」といったところだろうか。発想が天才的すぎなのでは……!

オープン時のこけら落とし公演にはさんまさん自らの出演が決定しているというが、その内容は「まだ言えない!」とのこと。なんともやるせない大人の事情がありそうだ。

会場の記者やメタバース劇場と爆笑の質疑応答

会見の後半は多数の記者からの質疑応答へ。

「さんまさんにとって劇場とは?」との問いには、「テレビでは言えないことが多くなったが、劇場なら言えることもある。自身が育った場所である劇場で新たな挑戦をしたい」と答える。

  • 吉本興業のメタバース劇場「月面劇場」からの質問にも回答

「ジャイアンツのお膝元である地での新劇場開設についての思いは?」と問われると、「長嶋茂雄(東京読売巨人軍終身名誉監督)さんに、『直球勝負ばかりじゃ肩を壊すから、カーブも覚えなさい』とアドバイスを受けたことがある」など、長嶋さんの形態模写で人気を博した自身の若手時代を懐かしそうに回答していた。

また、新劇場は多目的に使ってもらいたいとしながら、「多目的といっても『変なコト』はしないように」と意味深な話題で会場の笑いを誘った。

「IMM THEATERで活躍しそうな芸人は?」と問われると、「僕です!」とおどけつつも、「とにかくこの劇場からスターを輩出したい」と大きな意欲を示し、頼もしく感じる。

  • 劇場のスポットライトをモチーフにしたIMM THEATERの外観イメージ

新劇場「IMM THEATER」のオープンは2024年1月。地上2階建てで席数は709席。年間4,000万人(2019年度)が訪れる東京ドームシティの南側、東京ドームホテル前の外堀通り沿いに立地し、東京駅から6分、池袋駅から7分とアクセスも良好だ。