東芝データは2月28日、「鍋つゆの購買量と気温の相関」に関する調査結果を発表した。調査は2022年10月1日~2023年2月12日、関東1都6県、関西2府4県の店舗における鍋つゆ・鍋の素の購買データをもとに、分析したもの。なお、気象観測地は関東が東京、関西は大阪。

  • 鍋つゆの購買量と気温の相関(関東)

    鍋つゆの購買量と気温の相関(関東)

同調査では、売上増加シーズンとなる10月からの購買データをもとに、関東、関西を対象として、醤油、味噌、塩、辛、だしの5種の味別に、季節を通して”暖かい”“肌寒い”と感じる指標としての日最高気温平年差と購買量のシェア率とを算出している。

その結果、関東では、肌寒い日ほど辛味のシェア率が上がり気温差-7.5℃未満の日が最もシェア率が高く、気温差+5℃以上の日よりも3.2%高い結果に。一方、塩味は肌寒い日ほどシェア率が低くなる傾向が見てとれた。

  • 鍋つゆの購買量と気温の相関(関西)

    鍋つゆの購買量と気温の相関(関西)

関西では、関東のようなはっきりした傾向が見えづらいものの、関東同様に、肌寒い日ほど辛味のシェア率が高くなり、塩味のシェア率が低くなる傾向が明らかに。

また、味を区別しない鍋つゆ全体の購買量に着目すると、11~12月に購買量が最大となること、前日の気温より低い日ほど購買量が増えること、関東、関西ともに気温が10℃を下回る日を含む週の週末に購買量が増える傾向も確認され、関東と関西を比較すると、味噌味のシェア率は関東が関西よりも高く、地域的な嗜好差もうかがえた。