積水ハウスとマリオット・インターナショナルは6月21日、「ザ・リッツ・カールトン福岡」を開業する。ザ・リッツ・カールトンブランドホテルとして、大阪(1997年)、東京(2007年)、沖縄(2012年)、京都(2014年)、 日光(2020年)に次ぐ国内6軒目となり、九州では初上陸となる。
同ホテルは、福岡市で進められている「天神ビッグバン」の一環として建設された「福岡大名ガーデンシティ」内に入居。
高さ111メートル、地上25階建ての建物となっており、1階にはホテルエントランスとアライバルロビー、3階にウエディングチャペルおよび宴会場、18階にホテルのロビーを構える。
同じく18階では、会席、鮨、鉄板焼を提供する日本料理レストラン、オールデイダイニングの洋食レストラン、軽食やカクテルが楽しめるザ・ロビーラウンジ&バー、アフタヌーンティーやテイクアウトメニューも揃うカフェも構え、ダイニングエリアを展開する。
19階〜23階には、全室50平米以上の広さの147室のゲストルームと20室のスイートを備える。24階には、クラブラウンジ、スパ、ジム、プールにくわえ、博多湾の夜景を見渡すバーも展開する。
施設内の客室、パブリックスペース、ザ・ロビーラウンジ&バー、カフェ、クラブラウンジ、スパのインテリアデザインは、オーストラリアのメルボルンに拠点を構えるLAYAN Architects+Designersが手がけている。
ホテルのデザインは、国の伝統的工芸品に指定されたもの。日本三大織物の一つでもある「博多織」からインスピレーションを受けており、糸を紡ぎ"織る"という発想でホテル全体を繋ぐ共通したストーリーで形成されているとのこと。
1階のアライバルロビーには、無数の糸を立体的に垂らし、水墨画のような情景を表現したアートワークを施し、絨毯は博多織をイメージしたデザインとなっている。
エレベーターホールや廊下では、博多織の紋紙(パンチカード)から着想を得た照明が客室までの通路を灯す。スイートルームには、ヘリンボーン模様のフローリングや博多織の引き戸が設えられ、「織」を表現するための様々な工夫を凝らしている。無垢の木を基調に、都会の中の隠れ家的な空間と快適さを提供する。