リスクモンスターは2月21日、「ビジネススキルアップに関する意識」の調査結果を発表した。調査は2022年12月13日~14日、20歳~59歳の男女個人800名を対象にインターネットで行われた。
はじめに、自身のビジネススキルアップを望んでいるか聞いたところ、男性43%、女性45%が「望んでいる」と回答。男女別で大きな違いは見られなかったものの、世代と役職有無(役職ありは主任・係長以上)のクロス集計を行ったところ、スキルアップを「望んでいる」は「30代・役職あり」(61.4%)が最も多く、「40代・一般社員」(31.6%)が最も少ない結果に。年齢が上がっても役職に就けないことで、意欲が低下してしまっている様子がうかがえた。
ビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人に、高めたいビジネススキルを教えてもらったところ、「PCスキル」(56.0%)、「語学力」(40.9%)、「コミュニケーション」(27.0%)が上位に。
役職別にみると、「一般社員」と「主任・係長」では「PCスキル」(各同60.0%、56.0%)がトップとなったのに対して、「課長クラス」と「部長クラス」においては、「語学力」(各同68.8%、57.1%)がトップとなり、「PCスキル」(35.0%前後)は他の区分に比べて明らかに低い回答率とに。
一方、「語学力」に関しては、「40代、50代」「課長、部長クラス」において高い傾向となっており、ベテラン層において必要となっているよう。また、「30代」「主任・係長」においては「プログラミング」の回答率が高く、年齢や役職によって必要なスキルの傾向が見て取れた。
また、ビジネススキルアップを望む理由を聞くと、「給料を上げたい」(34.9%)、「自己肯定感を高めたい」(32.7%)、「新しい業務に挑戦したい」(32.1%)が上位に。世代別や役職別にみると、「給料を上げたい」は年齢や役職が高まるにつれて回答率が低下していく傾向があり、同時に「自己肯定感を高めたい」は、年齢や役職が高まるにつれて上昇し、「50代」(48.1%)や「課長・部長クラス」(各同40.6%、42.9%)においてトップとなった。
続いて、「ビジネススキルアップのために1週間あたり何時間勉強していますか?」と質問したところ、「1時間未満」(33.5%)が最も多く、次点は「勉強していない」と「1時間以上~3時間未満」が同率の24.1%。役職別にみると、上位役職ほどビジネススキルアップのために勉強時間を費やしている様子がうかがえた。