普段何気なく目にする「目の当たりにする」。正確な意味を知らずに使用している人も多いのではないでしょうか。今回は、「目の当たりにする」の意味や使い方などを解説します。

「目の当たりにする」とは

  • 「目の当たりにする」の使い方

    「目の当たりにする」は良い出来事、悪い出来事に限らず目で見た時や知った時に使います。

ここでは、「目の当たりにする」の読み方と意味を解説します。

「目の当たりにする」の読み方

「目の当たりにする」の読み方は、「まのあたりにする」です。

「目の当たりにする」の意味

「目の当たりにする」とは、実際に目の前で見ることを指す言葉です。そもそも「目の当たり」という言葉には、「すぐ目の前」や「疑う余地のない事実」といった意味があります。他の人から聞いたことは「目の当たりにする」とはいいません。

このように、自分自身で目の前で見ることを「目の当たりにする」と言います。

「目の当たりにする」の使い方

「目の当たりにする」は、良い出来事も悪い出来事も自身の目の前で見たことに使います。自分の目で見たとき、発見したとき、知ったときに「目の当たりにする」と使いましょう。

「目の当たりにする」は、「悲劇を目の当たりにする」など悪い出来事が起きた際によく聞く言葉ですが、実は良い出来事にも使えます。良い出来事、悪い出来事に関係なく、自分の目の前で見たことは「目の当たりにする」と表現できます。

「目の当たりにする」の例文

  • 「目の当たりにする」の例文

    「目の当たりにする」の例文を3つご紹介します。

「目の当たりにする」の使い方をより具体的にイメージするために、ここからは「目の当たりにする」の例文をご紹介します。 「目の当たりにする」は、以下のように使うことができます。

  • 近くでトラックが衝突事故を起こすところを目の当たりにした
  • 彼が知らない女と歩いている姿を目の当たりにした
  • 美しい初日の出を目の当たりにした

「目の当たりにする」の類義語・言い換え表現

  • 「目の当たりにする」の類義語は?

    「目の当たりにする」の類義語を3つご紹介します。

ここでは、「目の当たりにする」の類義語や言い換え表現を紹介します。

類語表現①|目撃する

「目の当たりにする」の類義語の一つは「目撃する」です。 「目撃する」とは、その現場にいて目の前で見ることを指します。自分の目の前で見ることを指す言葉であることから、「目の当たりにする」の類語表現と言えます。 「目撃する」の使い方としては、「悲惨な事故現場を目撃した」「彼と知らない女性が歩いている姿を目撃した」などと表現できます。

類語表現②|居合わせる

「居合わせる」も「目の当たりにする」の類義語として挙げられます。「居合わせる」はちょうどその現場にいることを表す言葉です。ちょうどその現場にいるということは、目の前で物事を見ているということです。つまり、その場で自身の目で見ることを表す「目の当たりにする」と同じ意味をもつ言葉です。

「居合わせる」の例文としては、「警察がその事故現場に居合わせた」「彼女の歌声はそこに居合わせた人々を魅了した」などが挙げられます。

類語表現③|遭遇する

「遭遇する」も「目の当たりにする」の類義語の一つです。 「遭遇する」とは、偶然に何かに出会うことを指します。ただし、「目の当たりにする」とは違ってたまたまその場にいただけで、「遭遇した」と言ってもその場の状況を見たかどうかは判断できません。

「遭遇する」の例文としては、「危険に遭遇してパニックになった」「あの人とは頻繁に遭遇する」などと使います。

「目の当たりにする」の英語表現

  • 「目の当たりにする」の英語表現

    「目の当たりにする」の英語表現をご紹介します。

「目の当たりにする」を英語で表現したい場合は、以下の2つのいずれかを使うと良いでしょう。

  • witness
  • before one's very eyes

「witness」は、「立ち会う」や「遭遇する」を意味する英語です。証言や証人などの意味としても使われるため、法的シーンでもよく使われています。

「before one's very eyes」は「目の前で~」という意味です。目の前で物事を見るということになるため、「目の当たりにする」の英語表現に適しています。

「目の当たりにする」の意味や使い方をマスターしよう

  • まとめ

    「目の当たりにする」の意味を知り、正しく使い分けましょう。

「目の当たりにする」は、自分の目の前で見ることを指す言葉です。「目の当たりにする」の意味や使い方を知り、正しく使えるようになりましょう。