アワビのみなさん、もちろん伊勢志摩産なども有名ですが、北海道、青森、岩手など、寒い地域で育つイメージが強く、冷たい海の中が適しているものとばかり思っていました。でも、それは誤解だったのかも。 湯たんぽに群がるアワビさん…ホントは極寒の海水の中で震えていたのでしょうか。

青森の市場が寒過ぎて、アワビたちが湯たんぽに集まって暖を取っている

  • (Twitter caorine@caorine より引用)

アワビは、ミミガイ科の大型の巻貝の総称だそうです。日本の北海道南部から九州まで生息しているということで決して寒冷な地域に限定された生き物ではないのですね。それでも主にワカメなど海藻類を食べて生きるアワビにとって青森は恵まれた生育環境のようです。

青森県で主に獲れるのはエゾアワビで、県内全沿岸に生息します。特に大間町で採れるアワビは評価が高くて、高値で取引されています。caorineさんが投稿した写真のアワビたちは、まさに青森の漁港市場に水揚げされたもの。2月の空の下、寒さに震える人間たち同様に、まるで暖をとるように湯たんぽに群がるアワビたちの姿は、フォロワーたちに「食べ物」としてだけでなく、「生き物」をしてのアワビを強く印象づけたようです。

「寒がりなのか~い」「あわび! 寒いよね。わかるわかる」「やべぇかわいい」「やっぱり生き物なんだなと思ってしまう」「はなっから食べられないけどますます食べられなくなる可愛さ……」「これを見ると、あわびを食べるの申し訳なくなります(食べるけど)」「生まれて初めてアワビに母性本能くすぐられた」などなど。投稿者であり、旅のライターでもあるcaorineさんにお話を伺いました。

■旅のライターさんに聞く

……この光景を見たのはいつ、どこで、どんな状況ででしたでしょうか。

これは、1月31日の朝です。確か気温もマイナス何度かになっていたと思います。雪も降ってました。場所は青森県内の某市場です。

……この光景を見た時に感じたことは?

市場のおばちゃんが、水が冷たいから湯たんぽ入れたらアワビが寄ってきた、と言っていたので、アワビも寒いのかな、可愛いなと思って、なんとなく写真を撮ったものです。

……よく青森県に行かれるのでしょうか。青森の魅力は?

私は旅のライター(マイナビさんから山陰旅行の本を出させていただきました)なのですが、青森県は仕事でも長年お世話になっていて、何度も取材していますし、よく行く大好きな県です。今の時期は寒いですが、雪の中の温泉は最高だし、魚介なども美味しく、今はホッキ貝が旬です。生でも炙っても大変美味しいです。冬の青森へもぜひ行ってみてください。

▼青森の市場が寒過ぎて、アワビたちが湯たんぽに集まって暖を取っている