日頃から電車に乗る人にとっては、おなじみの存在になっているかもしれない「ホームドア」。近年都市部を中心に普及が進んでいますが、ホームドアにも「地域差」があるようなのです。

Twitterユーザー・ダンボールビーダマンさん(@dandanb_dama)が「まさかの開き方」と投稿した、ホームドアの動画が注目を浴びています。

ホームの安全柵。まさかの開き方。このタイプ初めて見た。面白い。(@dandanb_damaより引用)

  • @dandanb_damaより引用

駅のホームに、赤と黄色の“レスリング”のロープのようなものが見えます。どうやら、ここではこれがホームドアのよう。

  • @dandanb_damaより引用

電車が到着すると、ホームドアのボタンが点灯し、乗客が乗り降りできるよう、ロープが真上に上がっていきます。

  • @dandanb_damaより引用

さらに上昇し、完全に上がりきった状態がこちら。首都圏のホームドアは左右に動くタイプが多いので、左右に動くホームドアを見慣れた人にとっては思いがけない動きだったのではないでしょうか。

この投稿に対し、リプライや引用リツイートでは「これ大阪で見てびっくりしたやつ!」「見たことないです!未来ちっく」「開き方が意外すぎるw」といった驚きのコメントが寄せられた一方で、「逆にこれしか見たことない...」「これが普通じゃないんですか…?関西だけ??」との声も。

「JR西日本はこれが多いですよね。快速とか普通とかで扉の位置が変わるから、この形態じゃないと無理なんじゃないですかね」と、このようなホームドアが採用された理由を分析する人もいました。

ちなみに、ツイ主のダンボールビーダマンさんがTwitter上でとったアンケートでは、このホーム柵を「見たことがある」が65.1%、「見たことがない」が34.9%で、「見たことがある」が多数派という結果になっています(15,684票)。

このホームドアはどこで見つけたものなのでしょうか。ツイ主のダンボールビーダマンさんにうかがいました。

「まさかの開き方」、投稿者に聞いてみた

――こちらの安全柵、どちらの駅で見つけたものでしょうか?

会社の出張中、京都駅で見つけました。東京方面から京都で新幹線を降り、乗り換えでJR西日本の在来線5番線JR京都線新快速(姫路行)に乗ろうとした際に見つけたものです!

――「まさかの開き方」とのことですが、想像していた動きとは違いましたか?

仕事柄、京都駅や大阪駅よりさらに西まで新幹線で移動することが多かったので、京都駅での乗り換えはほとんど経験がありませんでした。

東京では横開きの自動ドアのような形式のホーム柵が一般的なので、ホームに着いたときに、まずプロレスのリングのようにケーブルを張ったような形式に驚いたとともに、どのように開くのか楽しみでした。

ケーブルなので、下に垂れるのかなと思ったのですが、足が引っかかるから危険だし、ケーブルが片側に収納するのかなとも想像しました。

電車が来たとき、その期待を裏切って、柵の壁の部分から、まさかのさらに上に支柱が伸びて、シャッターが開くかのごとくケーブルが上に動く様子に驚きました。

――大きな反響が寄せられていますね。

想像以上の反響にびっくりしております。この安全柵を見たことなかった人は、「面白い」「ドア位置が異なる列車に対応できてすごい」という反応の一方、普段から関西に馴染みがある方は、「これしか見たことないから何がすごいのかわからない」「関西ではよく見ます」といった2極化した反応でした。それもまた予想外で、楽しく反応を見ていました。

――普段からさまざまな工作や発明をされているダンボールビーダマンさんから見て、この安全柵の動き方で面白いと思われたポイントはどこでしょうか?

ホーム柵は「自動ドアのように横に開くもの」という固定概念があったので、それが縦に動くというだけで衝撃でした。「ホーム柵をロープ式にすれば扉の位置が異なる電車に対応できて、開く時はそれを人の頭より高くあげれば邪魔にならない」とアイデアとしては浮かんでも、それを実際の鉄道で実現できているのがすごいと思いました。

今回のロープ式ホーム柵のように、自分の工作や発明も、初めて見る人の予想を大きく超えて楽しめるような作品を作っていきたいです。


ツイ主のダンボールビーダマンさんは、日頃、ダンボールなどを使った工作や発明を投稿されています。ダンボールで作られた工作のなかには「そういう動きをするんだ」と驚くものも。

普段から身近なものの「動き」に注目しているからこそ、今回のホームドアの面白さにも気づけたのかもしれません。