ときどき初めての土地を訪れると知らない名前のコンビニを見かけることって、ありませんか。地域の観光名所とは別にその土地ならではのコンビニ店もローカルな楽しみの一つですよね。そんな日本全国のコンビニ勢力図をまとめたのがコレ! 俯瞰で見ても、近寄って見ても面白い。すっかりオレンジに染まった北海道、四国にはアレが見当たらない!?

『コンビニ勢力図』2022年版を作ってみた。関東はセブン、中部はファミマ(元サークルK)が優勢。近畿の混戦ぶりや「北海道のアレ」も面白い。3大チェーンの安心感も好きだけど、旅行や出張の時にはついついご当地チェーンを探してしまう。

  • (Twitter にゃんこそばデータ可視化@ShinagawaJP より引用)

「カフェ路線図」「うどん屋・そば屋の分布図」「東京駅・大手町駅からの移動時間」など、これまでもオープンデータを活用して、日本の現在を可視化してきた にゃんこそばさん。今回のテーマはコンビニ。日本全国の主なコンビニ店を色分け表示したインフォグラフィックを作成したところ、多くのフォロワーから驚きや応援の声が寄せられました。

「北海道独立してて草」「デイリーヤマザキもっと増えてほしい」「そこにしかない何か、を探すのにワクワクしますね」「ファミマ、埼玉発祥のはずなのに…」「正に群雄割拠でワクワクする」「四国ってセブン-イレブン殆ど無いんだ」などなど。地図の制作者であり今回の投稿者である にゃんこそばさんにお話を伺いました。

■投稿者に聞く

……なぜコンビニ勢力図を作ってみようと考えましたか。

出張などで地元を離れることが多いのですが、行く先々でコンビニの顔ぶれが違うことに気づきました。そこで、各社のホームページで都道府県ごとの件数を調べてみたところ、ブランドによって大きな地域差があったので、思い切って市区町村ごとの地図にしてみました。

……実際に可視化して気づいたことは?

実は2021年にも「コンビニ勢力図」を作ったことがあったのですが、この2年弱の間に中国地方で「ポプラ」の一部がローソン系列に転換するなど、細かい違いに気づきました。当時の記事を調べてみると、店内調理弁当「ポプ弁」が存続するなど、ローソンとポプラの良さを生かした業態変更だったようです。ポプ弁、いつか食べたいと思いました。

……可視化することの面白さはどこにあるのでしょうか。

物事を俯瞰してみることで、全国のおおまかな傾向をぱっと理解することができますし、ズームアップすると、また新たな気づきを得ることができます。可視化された地図やグラフを掘り下げると、また違った疑問が生まれてくる・・・そんな感じで、知的好奇心が無限にくすぐられるのがデータ可視化の醍醐味だと思います。

……反響で気になったものは?

みなさんの地元でブランドが転換した経緯とか、地域限定のメニューなど、ふだん知り得ないような声を聞くことができました。この記事をご覧になった方は、コメント欄を含めて見ていただけると楽しめるかと思います。地図そのものの感想もそうですが、地図を肴にしてみんながわいわい語ってくれたのが嬉しかったですね。

▼『コンビニ勢力図』2022年版を作ってみた。関東はセブン、中部はファミマ(元サークルK)が優勢。近畿の混戦ぶりや「北海道のアレ」も面白い。3大チェーンの安心感も好きだけど、旅行や出張の時にはついついご当地チェーンを探してしまう。