日本テレビ系バラエティ番組『有吉ゼミ』『有吉の壁』『マツコ会議』の総合演出などを務める橋本和明氏が、12月31日付で同局を退社した。今後はフリーの演出家として活動していく。

  • 日本テレビを退社した橋本和明氏

2003年に日テレに入社した橋本氏は、『不可思議探偵団』『ニノさん』『ヒルナンデス!』など、バラエティ番組を中心に担当。近年は『笑う心臓』『東京03とスタア』『イザミと東京03』といったコント番組、さらにはジャンルを越えて『寝ないの?小山内三兄弟』『ナゾドキシアター「アシタを忘れないで」』『あいつが上手で下手が僕で』『今日、ドイツ村は光らない』など、ドラマ・舞台の演出、IPビジネスなどを手がけている。

そうした挑戦の中で、橋本氏は自身のTwitterで、「テレビクリエイターの可能性をもっと広げられないか、その力を活かして世界で勝負できるエンターテインメントを作れないか、時代を変えるようなエンターテインメントを作れないか、そういう想いが日々強くなりました。そして、クリエイターとしての気力があるうちに、挑戦したいと思い始めました」と、今回の決断の背景を説明。

1月からは、新たに立ち上げた個人会社「WOKASHI(をかし)」で、「配信コンテンツのプロデュース・演出、広告の企画・演出、舞台の企画・演出、新しいIPの創造などを通じて、日本のエンターテインメントが世界で勝負できる土壌をここ数年で実現できたらいいなと思っています」と活動していく方針で、「育ててくれた日本テレビ、さらにはテレビ業界にも、絶対に恩返ししたいと思います」と意気込みを示した。

日テレ退社後も、『有吉ゼミ』は演出、『有吉の壁』は監修として引き続き担当。日テレとの新たな事業も、社外から積極的に仕掛けていく考えだ。