エイチームは12月23日、「運転免許証の自主返納に関する当事者とその家族の意識調査」の結果を発表した。調査は11月27日~12月1日、同社運営の車買取・中古車査定サービス「ナビクル」のユーザー2,484名(70歳以上の男女856名と、その家族1,628名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、70歳以上の高齢者における「運転免許証の自主返納制度」に対する認知度は96.6%。そのうち、「自主返納しようと考えたことがない」という人は53.5%。
また、「何歳ごろに免許返納を考えているか(もしくは、返納したか)」と聞くと、半数以上の高齢者が「75歳~84歳」で返納を検討していることが明らかに。一方で、約2割(18.5%)の高齢者が「返納時期を決めていない/わからない」としており、当事者ながら自主返納について結論を出せていない人も多いことがわかった。
次に、70歳以上の高齢者の家族に対し、「本人に免許の自主返納を勧めたいと思うか、もしくは勧めたことがあるか」と尋ねたところ、58.2%の家族が「勧めたいと思う」、13.9%の家族が「勧めたことがある」と回答。
免許返納を勧めたい理由を聞くと、8割以上が「事故を起こして欲しくないから」(81.7%)と考えているほか、「他人に迷惑をかけたくないから」(51.9%)、「運転に不安があったから」(30.0%)という声も多かった。
続いて、「免許の自主返納を本人に言いやすい(言いやすかった)ですか?」と質問したところ、約半数の家族が「言いにくい/言いにくかった」(44.1%)と回答。
一方、70歳以上の高齢者へ「家族に免許証の自主返納を勧められた方が決めやすいと感じるか?」と尋ねると、54.0%が「決めやすい」と回答する一方で、46.0%が「家族から勧められても決められない」と感じていることが明らかに。理由を聞くと、「車がないと不便だから」(70.0%)、「自分はまだ運転できているから」(38.9%)が多くあがった。
さらに、「将来どのようになれば免許を自主返納することを本格的に考えるか?」と尋ねたところ、「自分で運転するのが不安になったら」が最も多く70.5%。家族から自主返納を勧められても「不便だから」と回答する一方で、移動手段などが便利になったとしても「自分の運転に不安を覚えない限りは免許返納をしない」という本心が垣間見える結果となった。