近くて安い、それでいて安全な旅行先として人気のある台湾。2022年10月より入境者に対しての隔離措置が撤廃され、コロナ前のように台湾へ旅行できるようになった。
グルメにショッピング、景観など、最新の台湾旅行の楽しみ方を台湾観光協会 東京事務所の陳淑華氏に教えてもらった。
台湾、ノービザ滞在の再開! 観光目的での入国可能に
現在、台湾へは日本国籍であればノービザで90日間滞在できる。加えて2022年10月13日より、入境者に対しての隔離措置が撤廃された。ただし、到着後7日間は自主防疫(自己観察)期間とされており、抗原検査キットでの自己検査が必要だ。
入境時に空港で4回分の検査キットが無料で配られるので、それを使用して到着日に検査をし、陰性であれば外出可能となる(外出は2日以内の陰性結果が必要)。
その後、3・5・7日目に再度検査が必要だが、陰性の場合は報告義務がないので自由に旅行を楽しめる。万一陽性だった場合は、病院への連絡が必要となる。
自主防疫期間中は1人1室を原則とするが、同一旅行日程における同行者は同室滞在可能なので、一人でもグループ旅行でも一般的なホテルに宿泊すれば問題ない。
公共交通機関と室内ではマスク着用義務あり
12月1日より屋外でのマスク着用義務は撤廃となったが、屋内と交通機関ではマスクを着用する必要がある。
3年ぶりの開催「台湾ランタンフェスティバル in 台北」
冬の台湾観光の目玉として人気を集める『台湾ランタンフェスティバル』が、3年ぶりに開催される。
2023年2月5~19日の期間中、巨大なランタンや花火で台北市内が彩られ、主要観光施設などではさまざまなイベントも展開。毎年開催場所は異なるが、今回は台北市開催なので、アクセスも良く多くの人が訪れることを期待しているという。
新景観スポット! サイクリングロードに注目
コロナ禍では、サイクリングやキャンプなどアウトドアで楽しめるレジャーのニーズが国内で高まったが、台湾も同じ状況のようだ。元々台湾では、老若男女が楽しめる国民スポーツとしてサイクリングの人気が高かったが、サイクリングコースの整備によって、初心者でも気軽に楽しめるようになった。
車の観光では速すぎて見逃してしまう景観、徒歩では行きづらい場所などもサイクリングならアクセスしやすい。海、河、田園、山、離島……などさまざまな景色を楽しめる16のコースがあるので、好みに合わせて選べる。
台北市内にもサイクリングロードはあるが、おすすめは台北から電車で1時間半程度の距離にある「国家風景区」だという。
1時間から借りられるレンタサイクルもあるので、観光に組み合わせるのも良いだろう。3〜5月、10月あたりが気候も良いので、サイクルツーリズムにおすすめみたいだ。
観光も美食も叶う「台北二階建てレストランバス」
新しいスタイルの観光方法として注目されているのが、「台北二階建てレストランバス」。合計26席あるレストランバスは、天井までガラス張りで冷暖房完備、テレビや音響、無線マイクなどの設備も整っている。
車内では5ツ星ホテルの食事を味わえ、台北市内の景観を一度に楽しめるという新しいコンセプトだ。