JR東日本は13日、ビューカードとともに新たなデジタル金融サービス「JRE BANK(ジェイアールイーバンク)」を2024年春に開始すると発表した。ビューカードが、楽天銀行を所属銀行とする銀行代理業の許可を受けることをサービス提供開始の前提としている。
「JRE BANK」はJR東日本グループブランドの銀行口座を利用者に提供。「人生に体験と経験を。」をコンセプトに、一般的な金融機関が提供している「資産の増加といった価値の提供」のみならず、金融資産を預けた利用者に「JR東日本グループの事業領域を活かした特典の提供」など行う。
JR東日本グループブランドの銀行口座の提供は、楽天銀行が保有するインフラを活用し、ビューカードが楽天銀行を所属銀行とする銀行代理業を行うことにより実施される。楽天銀行の口座をすでに持っていても、「JRE BANK」の口座を追加で開設可能。「JRE BANK」では、楽天IDとの連携は行わない。楽天ポイントは貯まらず、「JRE POINT」会員番号との連携によって「JRE POINT」が貯まるサービスとなる。
特徴として、利用に応じて「JRE POINT」が貯まるほか、JR東日本グループの特典ももらえる。具体的には、預金・住宅ローンなどサービスの利用に応じた「JRE POINT」付与や新幹線等列車の優待など、お得な利用につながる特典を検討している。
「JRE BANK」の口座残高の現金引き出しに関して、駅のATM「VIEW ALTTE」で上限回数なく無制限で手数料無料とするサービスを行う。これにより、日々利用する駅で、気軽に必要なときに、必要な分だけ預金を引き出すことができる利便性の高い環境を創出するとのこと。
クレジット国際ブランドと提携し、クレジット国際ブランド加盟店での買い物の際に銀行口座から即座に引き落としを行い、支払いができる「JRE BANK」専用ブランドデビット機能付きキャッシュカードも発行。JR東日本グループがすでに有している「Suica・ビューカード」に加え、各種支払いにおける新たな決済方法を用意し、多様なニーズに応えるとしている。
「JRE BANK」サービスは、手持ちのスマートフォンにてウェブページや「JRE BANK」専用アプリから口座を開設の上、利用できる。