東京都は12月7日、東京都内に所在する私立中学校の「2023年度の初年度(入学年度)納付金(以下、初年度納付金)」の状況についてまとめた結果を発表した。それによると、来年度の初年度納付金(総額)を値上げした学校は43校となった。

初年度納付金、平均98万9,125円

  • 各費目の平均額(出典:東京都Webサイト)

対象校のうち、初年度納付金の値上げをした学校は43校(23.6%)。一方、据え置いた学校は139校(76.4%)だった。

初年度納付金(総額)の平均額は98万9,125円で、前年度より1万705円(1.0%)増加した。

初年度納付金(総額)が最も高い学校は玉川学園中学部(IBクラス)で190万6,500円。以下、ドルトン東京学園中等部が154万円、成蹊(国際学級)が149万6,000円、慶應義塾中等部が142万円、早稲田大学高等学院中等部が141万4,000円と続いた。一方、最も低い学校は八王子実践で54万8,000円だった。

値上げ額が最も高い学校は実践学園(リベラルアーツ・サイエンスクラス)で27万8,400円(値上げ率28.9%)。次いで日本学園が11万3,600円(同14.5%)、清明学園が10万5,000円(同13.5%)、実践学園(リベラルアーツ・サイエンスクラス以外)が9万9,600円(同10.3%)、サレジアン国際学園世田谷(現目黒星美学園)が9万円(9.6%)となった。

10年以上初年度納付金を据え置いている学校は40校。このうち最も長いのは跡見学園の29年連続で、続いて和洋九段女子・大妻中野が26年連続、川村・瀧野川女子学園・武蔵が25年連続となった。

初年度納付金の内容は、授業料、入学金、施設費および学則上のその他納付金。調査対象は、都内私立中学校182校(休校中の学校等を除く)。