リクルートは11月30日、「カーセンサー中古車購入実態調査2022」の結果を発表した。調査は8月4日〜27日、18歳〜69歳の男女を対象に行われたもので、回収数は20万件。
まず、中古車の支払総額について聞いたところ「50〜100万円未満」が20.9%で最多となった。150万円未満の割合がおおむね年々減少傾向にある一方、「200〜250万円未満」は増加傾向にある。
全体の平均額は「156.6万円」。年齢別の平均では30歳代が「174.2万円」と最も高く、次いで20歳代が「165.0万円」で続いた。支払総額の平均は、20歳代、40歳代、50歳代が過去7年間でそれぞれ最も高くなっている。
直近「1年以内にクルマを購入した」人は7.2%。前年より0.4%減少している。前回購入したクルマがある人の平均乗車期間は6.3年で、20歳代では3.9年、30歳代では5.7年となっている。
中古車の主な購入目的については「通勤・通学用」が42.3%で最多に。前年より2.2%増加した。都市・地方別では、都市部は地方部よりも「レジャー用」が11.7%高く、「通勤・通学用」としての利用は地方部が18.4%高い。
中古車購入までの検討期間の平均日数(42.7日間)は、2015年の調査開始以降で最も短い日数となった前年から、2.3日間長くなった。
クルマ購入を思い立ってから契約までに問い合わせした平均店舗数は、1.3店舗。今回の中古車検討・購入で実際に利用したメディアは、「雑誌」が22.0%、「インターネット」が30.7%となっている。
中古車購入を検討したが1年以内に購入しなかった理由については、「お目当てのクルマが見つからない・見つからなかったから」が前年から2.7%増加。一方で、「家から近い販売店で売っていない・いなかったから」や「クルマを買いたいという衝動が収まったから」は前年より減少している。
中古車購入後のクルマの利用方法や楽しみ方は、「家族や友人、恋人などを乗せてドライブを楽しんだ」「ひとりでドライブを楽しんだ」などが前年に引き続き減少。
一方で、「電気の供給源、非常時のエネルギーとしての備えとして配置した」が大きく増加した。「旅行やアウトドアなど、レジャーに出かけた」「長距離のドライブを楽しんだ」 「出かける範囲を広げた・広がった」 「趣味の活動に使うようになった」 「カスタマイズやオプション、装飾品等を追加した」などもわずかに増加・回復が見られる。
直近で購入した中古車のボディタイプは、「軽自動車」が36.7%で前年より0.4%減少した。「クロカン/SUV」は2017年以降増加傾向にあったが、今年は頭打ちに。「ミニバン」は、30歳代・40歳代を中心に回復の兆しが見られた。
直近で購入した中古車のエンジンタイプは、「ガソリンエンジン」が70.5%で最も高いが、年々減少傾向となっている。「ハイブリッド」は2020年にやや減少したものの年々増加し、今年は過去7年間で最も高くなった。
直近で購入した中古車の年式は、「5年落ち以内」までで4割超えを占める。直近で購入した中古車の年式別に支払総額を見ると、「1年落ち以内」が223.9万円で最も高く、次いで「3年落ち以内」が219.4万円、「5年落ち以内」が183.4万円で続いた。
世帯年収別に直近で購入した中古車の支払総額の平均を見ると、年収が上がるほど、支払総額も増えている。
20歳代は48.0%、30歳代は48.9%が「次も中古車を買おうと思う」と回答。年代が30歳代以下の若い層で、次回の中古車購入意向が高い傾向が見られた。