ジャガー・ランドローバー・ジャパンは新型「レンジローバースポーツ」を日本で公開した。2005年に初代が登場したレンジローバースポーツは今回の新型で3世代目。ダイナミックでスポーティーな走りが特徴で、価格はディーゼルエンジン車が1,068万円からだ。
ランドローバーの販売台数が10倍以上に?
新型レンジローバースポーツのパワートレインは300馬力/最大トルク650Nmのディーゼルエンジンと400馬力/同550Nmのガソリンエンジンの2種類。どちらもマイルドハイブリッド(MHEV)車となる。価格はディーゼルエンジン車が1,068万円~1,457万円。来年にはプラグインハイブリッド車(PHEV)、2024年には電気自動車(EV)のバージョンも登場する予定だ。
デザインは全体的にすっきりとしてシンプル。「レンジローバー」ファミリーが採用する「還元主義」(リダクショニズム)という考え方を体現した内外装が特徴だ。
最新の技術も盛りだくさん。例えば車内には、ロードノイズなどの雑音を打ち消すアクティブノイズキャンセリング機能やパナソニックの技術を使った空気清浄機などを搭載している。エアサスペンションは空気の分量を変えられるようになっているそうで、よりスポーティーに走りたい場面では空気を減らして引き締まった乗り心地にしたり、快適席を重視したい場面では空気を増やして柔らかい乗り心地にしたりと、足回りをシーンに合わせて選べるのも特徴なのだという。
ジャガー・ランドローバー・ジャパンによれば日本のラグジュアリーSUV市場は拡大中で、ランドローバーの受注台数は過去10年で10倍以上に伸びているという。ここ最近の実績を見ると、2022年6月に受注を始めたSUV「ディフェンダー」の新モデル「130」(3列8人乗り)は初年度分の生産枠がすぐに売り切れ、限定モデルの抽選販売は倍率10倍の人気に。2022年1月に発売した新型「レンジローバー」(第5世代)については、第4世代のピーク時に比べ3~4倍の注文が入っているそうだ。同社のマグナス・ハンソン社長によると、これまでは住宅事情や駐車場の制約からランドローバー車の購入をあきらめていた人が、これらの新しい人気モデルが欲しいという理由から新たに駐車場を確保する「逆転現象」も起きているらしい。ちなみに、新型レンジローバースポーツの受注は2022年5月に始まっている。