日経リサーチは11月24日、JR山手線における利用目的に特徴のある駅のランキングを公開した。

  • 2022年 JR山手線 利用目的別ランキングTOP10

レジャーやショッピング目的での利用が多い駅の1位は「有楽町駅」となった。9月に実施した「施設と駅のセンサス」施設編の調査では、1都3県の集客力の高い商業エリアで、「銀座・有楽町・日比谷」エリアは「新宿」に次ぐ2位でとなっている。

同調査の集客力ランキングでTOP10に入った「銀座三越」をはじめ、徒歩圏内に百貨店や商業施設、高級ブランドの路面店、全国各地のアンテナショップのほか映画館や劇場もあり、駅利用者の約半数がレジャー・ショッピング目的で同駅を利用している。

2位には20代以下の利用が多い「原宿駅」、3位と4位にはアメ横の最寄り駅である「御徒町駅」と「上野駅」がランクインした。5位以降には「渋谷駅」「新宿駅」「池袋駅」というターミナル駅が並んでいる。

通勤・通学目的が多い駅の1位は「田町駅」。通勤・通学での利用は駅利用者の半数を占めるという。駅周辺には日本電気や森永製菓・森永乳業といった大企業の本社や慶應義塾大学などがあるが、駅利用者の約7割は会社員で実際には"ビジネスパーソンの駅"となっている。

2位以降は、「大崎駅」や「浜松町駅」「新橋駅」など山手線の南側の駅が上位を占めている。大学や専門学校がある「目白駅」「代々木駅」、高校が多い「大塚駅」「駒込駅」は山手線の中でも比較的学生の割合が多い駅となっている。利用目的は複数回答であったが、両方にランクインした駅はなかった。

同ランキングは、6月と10月に5万人と300駅を対象とした調査「施設と駅のセンサス」駅編と、調査の直前1週間にJR山手線の駅を利用した人を対象とした調査結果をもとに算出したものとなっている。