ソノリテは11月9日、「リモートハラスメント」に関する調査結果を発表した。調査は10月17日~19日、週に1日はリモート勤務の20代女性(従業員500人以上の企業の正社員)1,011名を対象に、インターネットで行われた。
リモート会議の頻度は、「週に2、3回程度」(36.4%)が最も多く、次いで「ほぼ毎日」(24.7%)、「週に1回程度」(22.8%)。「リモート会議とオフライン会議はどちらがいいと思いますか?」と聞くと、70.9%が「リモート会議」と回答した。
また、リモート会議とオフライン会議で大きく異なる点を尋ねたところ、「発言のタイミング」(61.6%)、「ディスカッションのしやすさ」(49.7%)、「意思疎通のしやすさ」(44.1%)が上位にあがった。
次に、「リモートハラスメントを受けた経験はありますか?」と質問したところ、約4割が「ある」(39.9%)と回答。特に、「Webカメラを常に繋げた状態にするよう強要された」(46.2%)、「業務中にチャットやメールなどで常に監視された」(33.0%)、「オンライン飲み会への参加を強要された」(32.5%)といったハラスメントを受けた人が多いよう。
具体的には、「ちゃんと仕事をしているのかと疑われ、常にWebカメラを繋げた状態にさせられた」「部屋の中を見せてと言われた」「プライベートな時間にも関わらず、上司にオンライン飲み会を強要された」「背景設定なしのWebカメラを強要された」といった経験談が寄せられた。
しかしながら、多くの人がリモートハラスメントを経験している一方で、ハラスメント通報窓口の存在を、半数以上が「知らない」(51.4%)という。
そこで、「リモートハラスメントをなくすためにはどのようなことが必要だと思いますか?」と質問したところ、「リモートワーク中のマナーやルールを定める」(57.5%)と回答した方が最も多く、次いで、「社内に相談窓口を設置する」(52.5%)、「社員教育を徹底する」(35.9%)が上位にあがった。