プラネットは10月25日、「高齢者介護に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月14日~20日、20代〜70代以上の男女4,000名(男女各2,000名)を対象にインターネットで行われた。

  • 高齢者介護の経験について

    高齢者介護の経験について

高齢者介護の経験(仕事での介護は含まず)を尋ねたところ、79.7%が「したことはない」と回答。介護経験のある人のうち、「1人だけ」は15.3%、「2人以上」が5.1%だった。

介護の相手を聞いたところ、「父・母」が67.6%、「義父・義母」が18.7%という結果に。「父・母」については、男性のほうが約20ポイント高く、「義父・義母」については女性のほうが10ポイント以上高かった。

  • 高齢者介護の負担感

    高齢者介護の負担感

高齢者介護をしていて、あるいはすることを想像したときに、負担に感じるかどうかを聞いてみると、88.2%が「(とても+やや)負担に感じる」と回答。特に、女性の40代〜60代では約91%と高い割合に。一方、「あまり負担に感じない」「まったく負担に感じない」という人は11.8%だった。

では、実際に介護を経験してみると、どのくらいの違いがあるのか。介護経験のある人とない人で負担に感じる割合を比べてみたところ、「とても負担に感じる」「まったく負担に感じない」と回答したのは介護経験のある人のほうが低く、逆に「やや負担に感じる」「あまり負担に感じない」と回答したのは介護経験のある人のほうが高くなったことから、実際やってみて「想像していたより楽だった」「想像していたより大変だった」と思い直す人がそれなりの割合いることがうかがえた。

  • 介護が必要になったときに、介護施設に入所したいか

    介護が必要になったときに、介護施設に入所したいか

次に、介護が必要になったときに、介護施設に入所したいかを聞いたところ、「入所したい」が45.9%、「入所したくない」が54.1%と、ほぼ半々という結果に。

「入所したい」理由を聞くと、「家族に迷惑をかけたくないから」(73.1%)がダントツに多く、次いで「安心・安全に過ごせそうだから」(29.2%)、「負担がお金の面だけで済むから」(26.9%)と続いた。一方、「入所したくない」理由としては、「家で過ごすほうがいいから」(56.0%)、「経済的な負担が大きいから」(49.1%)、「資金的な余裕がないから」(43.3%)が上位となった。

施設に入所した場合、どのくらいの頻度で面会に来てほしいかを尋ねたところ、「家族の面会」については、「1ヶ月に1回」(25.5%)、「1週間に1回」(20.4%)など、約割が1ヶ月に1回以上の面会を希望していることが明らかに。一方で、「まったく来てくれなくてよい」と回答した人も17.8%いた。また、「友人・知人の面会」については、「まったく来てくれなくてよい」がダントツの40.3%。次いで「1ヶ月に1回」が16.2%で続いた。

最後に、「高齢者介護用品を使用したことがありますか?」と質問したところ、91.0%が「ない」と回答。性年代別に見ても、どの年代でも使用経験がある人は少数にとどまった。