アデコは10月21日、「育休取得に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月20日~22日、未就学児のこどもがいる共働き中の30代男性会社員600名を対象に、インターネットで行われた。

  • 男性社員向けの育児支援制度の導入・利用有無

    男性社員向けの育児支援制度の導入・利用有無

育休制度や育児支援制度の利用状況について質問したところ、「育休制度」(育児休業や育児休暇)については、約3割が「制度が導入されていて、利用した」と回答した一方で、「導入されているが、利用しなかった」という回答が52.3%と、半数を超えた。また、「育児理由のリモートワーク」については、導入していないという回答が52.7%と制度自体の導入が進んでいないことがわかった。

  •  育休制度があっても「使わなかったと思う」理由

    育休制度があっても「使わなかったと思う」理由

次に、「育休制度が導入されていない」と回答した76名を対象に、育休制度があった場合にその制度を使ったと思うかを質問したところ、55.3%が「使わなかったと思う」と回答。理由を聞くと、「収入が減るから」(38.1%)、「業務が回らなくなるから」(35.7%)、「周囲に迷惑がかかると思うから」(28.6%)と、経済面に加え、仕事や周囲への影響を気にする様子がうかがえた。

  • 適当だと思う育休期間

    適当だと思う育休期間

次に、男性社員向けの育休として適当だと思う期間を聞いたところ、「1~2ケ月未満」が19.7%と最も多く、次いで「2週間~1ケ月未満」(16.3%)と、1ケ月前後が多い結果に。また、約半数が「2ケ月未満」(51%)と回答している一方で、2割以上が「6ヶ月~1年未満」(13.7%)あるいは「1年以上」(12.2%)と回答した。

また、勤務先で、上司と育児支援制度について話し合う機会があるかを聞くと、66.3%が「ない」と回答。「家事・育児が理由で、昇進評価に影響があると感じることがあるか」と質問したところ、48.5%が「影響がある(とても+やや)」と回答した。