レクサスはブランド初のバッテリーEV(電気自動車)市販モデル「UX300e」の一部改良を実施する。日本での発売は2023年春頃の予定だ。
新開発の電池パックを導入
レクサスは2005年の「RX400h」発売以降、ラグジュアリー市場における電動化の先駆者として、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してきた。2019年には電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表。ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)など電動車の普及を図ってきた。
UX300eは2020年に発売となったレクサス初のBEV市販モデル。都会派コンパクトクロスオーバーとしての個性的なデザインと取り回しに優れたボディサイズに加えて、BEVならではの上質な走りと優れた静粛性が特徴となっている。
今回の改良では新たに開発した電池パックを導入。電池容量を54.4kWhから72.8kWhに増強した。航続距離は従来型比で40%以上向上し、450kmとなった。
加えて、UXシリーズとして、上質ですっきりと奥深い走りの味の深化と、予防安全技術の機能拡充や最新のマルチメディアシステムを採用した先進装備の進化にも取り組んだ。
走りの味の深化ではToyota Technical Center Shimoyamaでの走り込みやボディのスポット溶接打点20点追加によるボディ剛性の強化、加えて、BEV特有の電池パックの床下配置による低重心や、リヤに標準で装着されたパフォーマンスダンパー、最適なEPSやアブソーバーなどのチューニングを施した。
先進装備の進化では予防安全技術「Lexus Safety System +」の機能を拡充した。
また、大型化/高解像度化したタッチディスプレイを搭載した最新のマルチメディアシステムを採用。加えて、インストルメントパネルおよびコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化し、充電用USBコネクタ(Type-C)をコンソール前方に2個新たに設定するなど、使い勝手を向上した。