トヨタ自動車の新型「シエンタ」はデザインとボディカラーの設定がなかなかおしゃれで、一部では「フランス車っぽい」との声すら聞かれるほどだが、たくさん売れるクルマ(月間販売目標は8,300台)だけに、どうしても「シエンタかぶり」のような現象は避けられない。そこで注目したいのがアクセサリーだ。種類は豊富で、チョイス次第ではアウトドア仕様のシエンタも作れてしまうとか?
10台に1台が装着すれば大ヒット?
シエンタに装着できるアクセサリー(ディーラーオプション)は種類が豊富。トヨタでは「OUTDOOR with SIENTA」「FAMILY with SIENTA」「FRIENDLY with SIENTA」の3つのテーマでアクセサリーの装着例を提示している。これらはセットでも単品でも購入できる。
中でも、シエンタの外見を変えたい人やアクティブなクルマの使い方を望む人に注目してほしいのが「OUTDOOR with SIENTA」(アウトドア仕様)だ。実車を見て、どんなアイテムがそろっているのか確認してきた。
写真のクルマは「LEDフォグランプ」(ガーニッシュ付き、色は山吹イエロー)、「sientaギアセット」(山吹イエローのサイドエンブレム、バックドアアクセントモール)、「バックドアラック」、「ラゲージウッドデッキ」(木目調)、「ハンギングベルトブラック」を装着している。セット価格で計12.5818万円だ。
アクセサリーについて話を聞いたトヨタの説明員によると、シエンタのアウトドア仕様は「ガチガチのキャンプを想定しているわけではありませんが、ファミリーユースが多いクルマなので、他人とは少し違う視点が持てるといいなと考えて設定しました。サイドエンブレムやフォグランプに差し色を入れるとイメージが変わると思います」とのことだった。
差し色の選び方については、想定と違う結果も出ているという。提案するトヨタとしては、例えばベージュやアーバンカーキのボディカラーには「山吹イエロー」が合うと考えて「おすすめカラー」としているのだが、ふたを開けてみると白いボディカラーに山吹イエローのサイドエンブレムを選ぶユーザーがいたり、フォグランプは黒でサイドエンブレムは黄色といったような選び方があったりと、買う側は自由な発想で組み合わせを選んでいるそうだ。
同説明員によれば、クルマの外観を変える外装系のアクセサリーは「10台に1台が装着すれば大ヒット」という世界らしい。これまでのところ、新型シエンタではLEDフォグランプが装着率10%を超えているそうだが、考えてみればLEDのフォグランプは高いクルマだと当たり前の装備になっているし、機能面で必要とするユーザーもいるアイテムなので、多少は追い風参考の結果なのかもしれない。