ナギとは違って明るいキャラクターで、アイドル時代には「乃木坂46の太陽」とも言われていた北野だが、「自分ではもともとはそこまで“陽”ではないと思っています」と打ち明ける。

「外に出て遊ぶのがすごく好きな子でしたが、学校でつらい思いをしたこともあり、いつも元気に学校に通っていましたというタイプではなかったです」と学生時代を振り返り、「根の部分では暗い自分も存在していると思いますが、二面ある自分でも応援してくれるファンの方や支えてくださる大人の方がいるということが目に見えているので、自信のない自分も楽しんでいる自分も受け入れられるように大人になってからなりました」と語る。

そして、「当時はつらかったこともたくさんありましたが、このお仕事をさせていただく面では、そういう経験がすごく生きているなと思います」としみじみ。どのように生きているのか尋ねると、『少年のアビス』にも自身の経験がプラスになったという。

「『アビス』は心中がテーマ。死にたい子の気持ちってどうなんだろうって考えたりしましたが、私は学生時代やアイドル活動を休業していたときに同じように落ち込んでいたことがあり、こういう気持ちなのかなとスッと入ることができました」

また、 “太陽”のイメージについて、「自分の本来の性質もあるとは思いますが、ちょっと気を張るというか頑張っていた部分もあったと思います」と自己分析。

「みんなに声をかけてその場を明るくするような明るい子がいたほうがグループにとっていいのかなと。グループ自体が月系の静かな子が多かったのですが、そんな中でも明るい先輩もいて、私も2期生の中では明るくみんなを引っ張りたいという思いから太陽系に。意識的にやり始めたことではありますが、今ではそれが自然と自分のものになっていて、無理をしなくてもそういられるので、乃木坂46に入ったおかげかなと思います」

さらに、「最初は人のためにという意識がありましたが、今では自然と面白いことをしてみたくなったり、仲いい人にちょっかいを出して見たくなったり。その場その場を楽しめるようになって、今はそれが私の本質なのかなと思います」と明るい笑顔で語った。