野岩鉄道は、6050型の改修資金を募るクラウドファンディングが目標金額の1,500万円を達成したと発表した。クラウドファンディング達成を受けて、追加の改修を行うため、2,300万円のネクストゴールを設定した。

  • 野岩鉄道が所有する6050型(2022年1月撮影)

同社の6050型は、かつて東武鉄道の浅草駅から会津鉄道の会津田島駅までを結ぶ直通列車で長きにわたり活躍した車両。同社が開業した1986(昭和61)年から、「野岩鉄道の顔」として親しまれた。開業以来、3編成6両を所有していたが、同じ車両を使っていた東武鉄道と会津鉄道はともに老朽化を理由として運行から外し、野岩鉄道も今年4月に1編成を廃車としたことから、現在、定期運用されている6050型は同社の2編成のみとなっている。

今回のクラウドファンディングは、老朽化した6050型を1日でも長く運行させるため、観光列車用に改修することを目的としている。実物の運転台を使った模擬運転席を客車に設置するほか、畳座席の設置、多機能スペースや自転車スペースの整備を行うとして、改修費用1,500万円を募っていた。

目標金額が達成されたことにより、これらの改修を実施することが確定。ネクストゴールの2,300万円が達成されれば、追加で動画放映用モニターの設置とトイレのリニューアルを行うこととなる。引き続き、クラウドファンディングサービス「READYFOR」で支援を募っており、募集期間は10月7日までとのこと。