京都鉄道博物館は8日、鉄道開業150周年記念企画展「鉄道いろいろいろは展 ~150年の歴史を彩った鉄道のあゆみ~」を10月8日から開催すると発表した。開催期間は2023年2月12日までを予定している。

  • 京都鉄道博物館にて、鉄道開業150周年記念企画展「鉄道いろいろいろは展 ~150年の歴史を彩った鉄道のあゆみ~」を開催

「鉄道いろいろいろは展 ~150年の歴史を彩った鉄道のあゆみ~」では、鉄道開業から現在まで運行された新幹線・特急列車や通勤列車などの鉄道車両をキーワードに、日本の鉄道のあゆみをひもとくとともに、車両の色、沿線の様子、さまざまなサービスに注目し、関西を彩った国鉄・私鉄の特徴的な車両や特色を紹介する。

「関西を走った鉄道車両たち」の展示では、「国鉄色」「湘南色」「スカ色」など国鉄の鉄道車両の塗色に付けられた通称をはじめ、車体の色や形をキーワードに、関西の人々の足となってきた鉄道車両の特色を紹介する。「はじまる鉄道、広がる路線」の展示では、鉄道開業時を紹介する錦絵や、大正期の京都・大阪間の沿線を描いた絵巻、各時代の絵葉書、ポスターを中心に、色鮮やかな資料で鉄道のあゆみをたどる。

  • 489系電車特急「白山」とEF63形電気機関車 協調運転 写真

  • 国鉄153系電車「新快速」1 / 20模型

  • 117系の座席

「さまざまなサービスが生まれた」の展示では、快適な車内を形作った特徴的な座席、鉄道網の拡大とともに進んだ沿線の開発、乗る鉄道から楽しむ鉄道へと広がった多種多様な旅行や駅弁、鉄道のあゆみとともに生まれてきたさまざまなサービスを紹介する。

企画展関連イベントとして、鉄道開業150周年記念シンポジウム「関西の鉄道と鉄道における研究開発活動」を10月15日に開催。13時30分から14時15分まで、大阪大学名誉教授の澤井実氏による「二つの鉄道技術研究所 -国鉄と満鉄-」をテーマとした基調講演、14時20分から15時5分まで、大阪大学大学院教授の廣田誠氏による「私鉄王国関西における高速電気鉄道の発達」をテーマとした基調講演、休憩を挟んで15時20分から16時までパネルディスカッションを行う。参加人数は各回先着約40名。参加費は無料(要入館料)となる。

企画展の開催期間中、鉄道ジオラマの特別プログラムとして、「それゆけ! 150年を駆け抜けろ!!」を実施。鉄道150年の歴史を振り返る映像とともにジオラマを楽しむ企画となっており、ジオラマで蒸気機関車が初めて運転されるという。

  • マイテ49形2号車

鉄道開業150年目の「鉄道の日」(10月14日)には、新たにマイテ49形2号車が京都鉄道博物館の仲間に加わり、収蔵車両は54両に。これを記念し、収蔵お披露目式典の開催を計画している。詳細は決まり次第、改めて発表される。