J.D. パワーは9月2日、『「新車購入」「中古車購入」「サブスクリプションサービスの利用」』に関する調査結果を発表した。同調査は7月、20~69歳の2,800名を対象にインターネットで実施した。

  • 今後検討する車の保有や利用方法

今後検討する車の保有や利用方法について尋ねたところ、51%が「新車の購入」、32%が「中古車の購入」、15%が「レンタカー」と答えた。少数意見として、「カーシェア」(6%)、「サブスク」(4%)なども挙げられた。

「新車購入」と答えた人に、新車での検討理由を聞くと、最も多い回答は「安全機能を装備した車に乗りたい」(35%)で、「正規ディーラーでサービスを受けたい」(30%)が続いた。「最新技術・機能の装備」は18%、「納車の早さ」はわずか5%だった。

  • 今後、新車の購入を検討すると思うのはどのような理由ですか

世代別に上位の項目を見てみると、1位の「安全機能を装備した車に乗りたい」、2位の「正規ディーラーでサービスを受けたい」は同じだが、3位以降は、若年層に特徴が見られた。ミドル層以上の3位は「購入費用を抑えたい」だが、若年層では「こだわりのモデルに乗りたい」(26%)がランクインしている。

  • 今後、新車の購入を検討すると思うのはどのような理由ですか(世代別)

中古車購入の検討理由を聞くと、最も多い回答は「購入費用を抑えたい」(72%)だった。次いで「新車だと手の届かない車が選べる」(29%)、「こだわりのモデルに乗りたい」「納期の早さ」(各16%)となった。

  • 今後、中古車の購入を検討すると思うのはどのような理由ですか

買い換え予定時期別に見ると、1年以内に買い換えや購入を予定している層では「購入費用を抑えたい」が63%で、全体と比べ-8ptだった。一方、「納期の早さ」は、1年以内に買い換え予定層では30%で、全体の17%よりも、13ポイントも上回っている。

世代別に、今後、中古車の購入を検討すると思うのはどのような理由であるか聞くと、ミドル層、プレシニア層、シニア層では「納期の早さ」が3位にランクインしているが、若年層では「納期の早さ」は7番目とランキング下位だった。 1位の「購入費用を抑えたい」(65%)も、ミドル層、プレシニア層と比べ10pt近く低い。

「こだわりのモデルに乗りたい」は若年層、ミドル層共に20%で、プレシニア層(12%)、シニア層(14%)と比べると、5ポイント以上の差があった。若年層では加えて納期へのこだわりが低いことから、お気に入りの車を探すことに注力している傾向が見られた。

サブスクの主な検討理由について聞くと、1位は「定額制」(66%)、2位は「初期費用」だった。「車を短期間で乗り換えたい」というニーズも、サブスク利用に関しては2%と、新車購入(3%)や中古車購入(7%)と比べて高いこともわかった。

  • 今後、サブスクリプションサービスの利用を検討すると思うのはどのような理由ですか

最新技術・機能を装備した車に乗りたい消費者の割合を見ると、サブスク利用派は35%、新車購入派は18%で、サブスク派は、先進技術や機能に関心が高いことがわかった。