今年4月に5周年を迎えた銀座エリア最大級の商業施設「GINZA SIX」。同施設は、「GINZA SIX as your new destination」をテーマにここでしか味わえない体験をさらに追求し、より鮮度・感度の⾼い商品や人々の感性に訴えるプロモーションを実施している。"ここでしか味わえない"ものの象徴的な1つとなる「食」において、この秋それぞれの店舗で展開予定のグルメ&スイーツ試⾷会が8⽉31⽇にGINZA SIX 13F「THE GRAND GINZA」にて行われた。
地下2階のフードフロアでは、「銀座の新しい定番」をテーマに、時代を経ても変わらない価値観に新しさを加えた約40ブランドを展開している。一方、レストランは6階と13階の2フロアに分かれており、6階は上質なレストランをカジュアルに楽しんでもらおうというコンセプトで、週末にはファミリー層にも利用されている。13階は鰻、天ぷら、ステーキの一流店やバーなど、「大人の社交場」をテーマにしたフロアだ。
今回の試食会では、「秋の味覚を贅沢に楽しむ」「定番の栗を使いながらこだわりが詰まった進化系和スイーツ」「旬なフルーツで鮮やかに彩られた美スイーツ」という3つのテーマのもと、厳選されたメニューが提供された。その中から、気になった料理・スイーツをいくつかご紹介。
■Signature「Danish Salmonアンクルート / 幸えびのエビチリ」
11月下旬に地下2階にオープン予定の新店舗「Signature」で販売されるのが、「Danish Salmonアンクルート」(5,378円)「幸えびのエビチリ」(2,376円)。Signatureを運営する「さかなファーム」は、陸の上で魚を育てる「陸上養殖」を行い、サステナブルなシーフードを増やすことで"海を休ませる"ことをコンセプトにしていると言う。
「Danish Salmonアンクルート」は、そんな「陸上養殖」で育てられたサーモンに、リゾット、卵などの食材を加えてパイ生地で包んだ一品。サクッとしたパイ生地食感の中から出てくる新鮮なサーモン、リゾットの旨味が絶品だった。同じく「陸上養殖」の国産えび「幸えび」は生食も可能ということで、鮮度が良くほどよい辛みのチリソースと相まってこちらも美味しかった。「陸上養殖」というキーワードが気になる店舗なだけに、どんな商品が並ぶのかオープンが楽しみだ。
■家寳 跳龍門「秋の味覚の土鍋ご飯」(GINZA SIX限定)
2021年9月、6階にオープンし、間もなく一周年を迎える「家寳 跳龍門」からは、「秋の味覚の土鍋ご飯」(5,500円※サービス料別)が紹介された。
秋の味覚キノコをふんだんに使い、さらに中国四大山海珍味の1つ「山伏茸」を使用。米粒が長めで食感の良いジャスミン米を上湯スープで炊き上げた一品。
丸鶏、豚肉の赤身を5時間かけてゆっくり丁寧に取ったスープは、店で提供している"すべての料理"のベースになっているそうで、まさに"店の命"。試食にあたり上湯スープを単独で飲んでみると、濃厚でコク深くたまらない美味しさ。そのスープが染み込んでふっくらしたご飯と、風味がしっかり感じられるキノコもたっぷりで、これぞまさに秋の味覚と言えるだろう。
■てんぷら山の上 Ginza「帆立の天丼出汁茶漬け」(GINZA SIX限定)
東京のホテルで初めて天ぷらを一品ずつ提供するスタイルを始めたレストランとして知られている「てんぷら山の上」。同ホテルが、2017年4月にGINZA SIX内で唯一のホテルレストランとしてオープンさせたのが「てんぷら山の上 Ginza」だ。
今回試食させていただいたのは、ランチ限定「秋のおすすめコース」(18,500円)のシメで提供される「帆立の天丼出汁茶漬け」。10月頃旬を迎える東北地方でしか取れない大ぶりな帆立を天ぷらにしてご飯の上にのせた贅沢この上ない一品だ。
まずはそのまま天丼で食べて、そのあと帆立からとった出汁を注いでひつまぶし風にする食材本来の魅力を最大限に引き出した食べ方がおすすめ。天ぷらでギュッと閉じ込められている帆立の濃い味が、出汁をかけることで旨味が開花する。お茶の水の本店にはない、「てんぷら山の上 Ginza」の自信作だ。
■GINZA 芭蕉堂「和栗とバタチーのmochi生どら焼き」(GINZA SIX限定)
地下2階に店舗を構える「GINZA 芭蕉堂」からは、「和栗とバタチーのmochi生どら焼き」(480円)がGINZA SIX限定で発売される。
食べてみると、まず餅粉をブレンドしているという皮の想像以上のモッチモチさに感激。中にゴロっと入っている栗は、熊本県人吉市球磨地方で収穫した「球磨栗」を使用。クリームチーズ、バター、栗のピューレ、甘さを抑えた餡が一体となった、商品そのままの全部乗せな生どら焼きで、甘じょっぱさも感じてやみつきになりそうな味。
なお、「球磨栗」を使うことで2020年7月に豪雨被害に遭った人吉市球磨地方の復興支援にも尽力しているそうで、美味しく食べて地域復興と創生を図っているということも覚えておきたい。
■恵那栗⼯房 良平堂「栗きんとん大福ほうじ茶モンブラン」(GINZA SIX限定)
岐阜県恵那市に本店を持つ恵那栗⼯房良平堂の「栗きんとん大福ほうじ茶モンブラン」(950円)は、栗きんとんをモンブランクリームとして使用した濃厚なスイーツ。中には、粒あんと栗きんとん餡の2層の大福が入っており、仕上げに大粒の渋栗を一粒丸ごとトッピング。濃厚ながら上品な、大人のモンブランだ。
■覚王山フルーツ大福 弁才天「ぶどう味比べ」
覚王山フルーツ大福 弁才天「ぶどう味比べ」(720円~)より、シャインマスカットとピオーネの大福をいただいた。頰張ると中から出てくる旬のフルーツのみずみずしさにうっとり。断面が写真映えすることもあって、「芸術の秋」と「食欲の秋」が両立した美スイーツだ。
他にも、秋の味覚をふんだんに使い創意工夫を凝らしたランチ、ディナー、栗やフルーツを使った見た目にも美しいスイーツがそろっている。「GINZA SIX」のグルメで秋の訪れを感じてみてはいかがだろうか。
■Information
「GINZA SIX」
【場所】東京都中央区銀座6丁目10-1
【営業時間】ショップ・カフェ(B2F~5F)10:30~20:30/レストラン(6F、13F)11:00~23:00
【定休日】不定休