1982年にスタートし、過去には斉藤由貴や細川ふみえなど錚々たるタレントを輩出した講談社主催のミスコン「ミスマガジン」。2021年に行われた「ミスマガジン2021」グランプリの和泉芳怜、ミスヤングマガジンの山岡雅弥、ミス週刊少年マガジンの天野きき、読者特別賞の辻優衣、審査員特別賞の大島璃乃・内藤花恋の6人が主演を務める映画『グリーンバレット』が26日より公開される。

2021年には殺し屋の女子2人のゆるい活躍を描いた映画『ベイビーわるきゅーれ』が話題となった新進気鋭監督・阪元裕吾による同作は、殺し屋の日常を描くフェイクドキュメンタリー映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』の続編でもある。グラビアデビューを果たし、キラキラと自身の夢を追う6人が、映画の中ではジャージ姿で殺し屋の合宿に参加することに。意外とも言える同作について、主演の6人に話を聞いた。

  • 左から和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻優衣、大島璃乃、内藤花恋 撮影:泉山美代子

    左から和泉芳怜、山岡雅弥、天野きき、辻優衣、大島璃乃、内藤花恋 撮影:泉山美代子

■殺し屋を演じるという驚き

――まずは皆さんが今回演じたキャラクターについて、お一方ずつ教えてください。

和泉:山田ふみか役の和泉芳怜です。山田ふみかは何をやっても続かなくて、努力が嫌いで、人と関わるのも嫌いな女の子です(笑)

山岡:今井美香役の山岡雅弥です。素手で人を殺す役なんですけど、まだ見習いだから殺せないんです。だから相棒の神里に殺してもらってます。

全員:(笑)

天野:神里はるか役の天野ききです。とにかくアッパーで何も考えてなくて、他人を平気で傷つけるようなことを淡々と言っちゃう子です。ただ美香のことが大好きなので、一緒に戦って頑張りました。

辻:えっと、私は神里……神里じゃない!

全員:(笑)

辻:東雲唯役の辻優衣です。東雲は女優志望ですごく天然な子で、とても人にだまされやすい性格をしています。

大島:鹿目梨紗役の大島璃乃です。お父さんが殺し屋のエリートで、英才教育を受けてきたはずなのに、なかなか人を殺せないし銃も上手に撃てないし、真面目だけど何をやってもできないので、応援していただけたら。

内藤:沖田響役の内藤花恋です。見た目や風貌、態度だったりを見るとヤンキーみたいな感じなんですけど、実際は心の内に秘めているものがある子なので、よろしくお願いします。

――映画主演にも、「殺し屋志望の女子たちの合宿」という内容にも驚いたかと思いますが、いかがでしたか?

大島:殺し屋という職業が日常に存在しているという設定が新しいなと思ったし、私たちが殺し屋になるという驚きがありました。

天野:初の映画主演と言われたことに、とにかく驚いて。しかも殺し屋役というインパクトがありました。演じるのが難しいところも、自分に重なるところもありました。それぞれ、自分の性格が誇張された感じのキャラクターだったよね。

辻:最初に面談があって、監督に自分のことをお話したので、そういった要素も入れてくださったのかな。

和泉:私、そのままだったかも。山田ふみかが運転免許の学校にお金を払ったのにやめちゃったというエピソードがあるんですけど、私もネイルの学校に20万払ったのに行くのをやめてしまったんです。監督にこのお話はしていないのですが、同じようなセリフがあったので、「私じゃん!」と思いました。

山岡:私はもともとレスリングをやっていたので、たぶん素手で戦うという役に生かされていました。

大島:アクションシーン、めっちゃかっこいい!

辻:1人だけ「え、プロ!?」みたいな。

内藤:スタントマンさんみたいだったよ。

山岡:ほんと?

天野:「ツーマンセル」という2人で多くの敵を殺す稽古があったんですけど、(山岡が)ほぼ殺してくれちゃうから、私はとりあえず横で撃ってました(笑)

和泉:国岡さん(伊能昌幸)との取っ組み合いのシーンも、アクションの練習してないよね。

山岡:全然してない。

和泉:その場でやってこんなにできるんだ!? と思ってびっくりした。

■仲の良さが映画に影響

――撮影中は本当の合宿のように、皆さんが毎晩話されていたと聞きました。

天野:睡眠時間を削ってまで、夜、お話してました。

内藤:撮影期間はトイレ以外ずっと一緒にいたので、ずっと話してたよね。

大島:本当に仲良くなったよね。合宿だった。

天野:もうほんとつらかったけど、超楽しかった!

山岡:つらそうだったもん(笑)

――お話の中身は、映画についてだったんですか?

全員:全然!!

大島:全く関係ない!(笑)

天野:超女子トーク! 本当にしょうもない話しかしてないよね。

――もしかしたら、そのくらいほぐれた関係が、映画に反映されているのかもしれませんね。

内藤:それは本当にあって、空気がめっちゃ変わったと思うんです。最初の脚本のイメージとも少し変わっていったんじゃないかな。

天野:最後、全然泣くシーンじゃないのに勝手に涙が出た。終わるのが寂しいのと、帰りたくないのと、色々思い出しちゃったのとあって。全然泣くキャラでもシーンでもないのに、う~~!! って。

大島:つられてみんな泣いちゃって。

内藤:その様子がそのまま映像に使われてたりするから、私たちの仲が良くなったが故に、もともと作品でやろうとしてたものと少し変わったという気がする。