今年のドラマで立て続けにヒロインを務め、『真犯人フラグ』(日本テレビ)では西島秀俊と、『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日)では山田涼介と、そして『オールドルーキー』では綾野とタッグを組み、どの作品でも見事な掛け合いで主人公とヒロインの魅力的な関係性を作り上げてきている。

ヒロインとして意識していることはあるのか尋ねると、笑顔で「差し入れです! 主演の方が少しでも元気になってもらえるものを。好きなものをリサーチして差し入れしようと常に思っています」と答え、「綾野さんは甘いものが好きだと聞いたので、甘いものを入れるように。1日撮影がみっちり詰まっていて大変な日や、連日撮影が続いているなというときに、皆さんがテンション上がりそうなものを探しています」と明かした。

その上で、「お芝居に関しては、主演だから、ヒロインだからというように、どの位置だからというのはないと思っています」との考えを示し、「お芝居は会話なので、相手の方との会話において、塔子としての役割を常に考えながら動くようにしています」と説明した。

本作では、スポーツ業界についてリアルに届けるために、実際のアスリートやスポーツマネージメントに綿密な取材を行い、本物のアスリートもドラマに出演している。

新町がゴールを決めたサッカー日本代表戦をはじめとするリアルなスポーツシーンにも引き込まれるが、芳根は「すごくエネルギッシュでさわやかな作品。次の日からの活力になるような、前向きな気持ちになれる作品だなと思っています」と魅力を語る。

芳根自身、スポーツを見る目が変わったようで、「アスリートの方を見るとすごく勇気をもらいますが、裏ではこういうことが行われているんだなと知ると、見ていて深みが生まれてきました。今までは表面しか見てなかったですが、アスリートの方も私たちと同じようにマネージメントされていて、悩みにぶつかりながらも頑張っているんだと感じ、スポーツを見るのがより楽しくなりましたし、アスリートの方も同じ人間なんだなと思うようにもなりました」と意識の変化を明かす。

そして、「アスリートの方とお会いする機会が普段ないので、目の前ですごい技を生で見させてもらえていることに毎回感動し、本当に贅沢な経験をさせてもらっているなと思っています」と目を輝かせる芳根。本作への参加が自身にとってどんな経験になっているか尋ねると、「今は必死すぎてまだそこまで感じられる余裕はありませんが、自分の中ですごく大きな作品になるだろうなという直感はしています」と語った。

■芳根京子
1997年2月28日生まれ。東京都出身。2013年にフジテレビ系ドラマ『ラスト・シンデレラ』で女優デビュー。2015年にTBS系金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』でドラマ初主演を務めたほか、2016年度後期NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロイン・坂東すみれ役を演じた。また、2019年3月、映画『累―かさね―』、『散り椿』で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年も、NHK『半径5メートル』、日本テレビ『コントが始まる』、日本テレビ『真犯人フラグ』、テレビ朝日『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』、映画『Arc アーク』、『峠 最後のサムライ』など、多くの作品に出演している。

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