「シュールストレミング」が気になる。駐日スウェーデン大使館内の自動販売機や東中野5丁目小滝町会のイベントなどでも話題だ。そもそもどんな食べものなのだろうか。正規輸入代理店の貿易商社、三幸貿易さんに教えてもらった。
——最近話題の「シュールストレミング」ですが、改めてどんな商品なのでしょうか。
「スウェーデン北部、バルト海沿岸の一部地域でのみ食べられるニシンの缶入り食品です。缶の中で嫌気発酵するため、食べ物とは思えない腐臭を持っており世界一臭い食品として知られています。加熱殺菌していない為、缶詰と呼ぶことは許されていません」
三幸貿易公式Twitterではこんなツイートも……
(・~・ ).。oO(今年のスウェーデンは記録的なニシンの不漁により、シュールストレミングの生産が充分にできないと言う連絡が来ました。
この為、今期の入荷はありません。
現在、メーカーでは秋のニシンで作れないか検討しています)
( @SANKO_TRADING より)
——今期の入荷がないとのこと、一般消費者が手に入れる方法はありますか?
「現在の所、昨年仕込みの在庫があるので当面はそこから販売継続いたします。今年春のニシンは獲れませんでしたが、秋のニシンを狙っているとのことで量は少ないながら、そこから秋仕込みのシュールストレミングが入ってくる可能性があります」
——そのほか読者のみなさんへのメッセージ、お知らせしたいことなどがございましたらお願いします。
「キワモノとして扱われてしまう商品のため、多くの都市伝説や間違った情報がネット上に溢れています。
入り口は悪臭への好奇心でも(本当にひどい臭いです)、美味しさを求めて作られた伝統食品であり、スウェーデンの田舎町で一生懸命作っている人たちがいることを思い浮かべながら文化の違いを楽しんで頂ければ、携わる者として嬉しいです。
なお、シュールストレミングで一番つらいのは食後に胃から上がってくる臭いです。召し上がる方は覚悟してください」
(・~・ ).。oO(今年のスウェーデンは記録的なニシンの不漁により、シュールストレミングの生産が充分にできないと言う連絡が来ました。
— 三幸貿易公式 (@SANKO_TRADING) July 22, 2022
この為、今期の入荷はありません。
現在、メーカーでは秋のニシンで作れないか検討しています) pic.twitter.com/7UVyW05weH