元乃木坂46の山崎怜奈が、13日に放送される読売テレビの報道特番『ウェークアップ~「戦争」と「いま」~』(12:53~※関西ローカル、見逃し配信あり)に出演する。

  • 山崎怜奈=読売テレビ提供

山崎、鈴木福、Z世代ジャーナリストの小西遊馬ら若い世代とともに「戦争」と「いま」を考える番組。池上彰も広島からリモート出演し、MCは中谷しのぶアナウンサーと野村修也氏が務める。

「ロシアのウクライナ侵攻」については、今年3月に戦禍にあるウクライナの首都キーウを取材した小西が目にした惨劇や、現地で感じたことを伝える。大阪に避難しているウクライナ人高校生を取材した様子も紹介する。また、「もし戦争が起こったら国のために戦いますか?」という意識調査では、調査した79カ国のなかで「戦う」と答えた人が最下位となった日本。これを受け、平和を維持するためにはどうすればいいかをスタジオで議論する。

そのほか、兵庫県加西市に残る防空壕を取材し、神戸空襲の体験者から当時の話を聞くとともに「緊急一時避難施設」についての重要性を考える。広島では高校生平和大使として活動する大内由紀子さんをインタビュー。広島県生まれで東京大学に通う庭田杏珠さんの取り組みも紹介する。

コメントは以下の通り。

――収録を終えての感想を教えてください。

鈴木:僕自身今回取材へ行き、平和教育が受けられる機会の必要性やメディアでの報道のあり方が大切だと感じました。こうした戦争に特化した番組を、土曜日お昼の見やすい時間帯にご覧いただけるのはすごく重要だと改めて思います。こうしたテーマを今後、終戦の日といった決まった時だけではなく、定期的に伝えていくべきだと感じました。

山崎:自分の国に迫っていることや世界の状況に、どういう風に反応し、理解していくかが大事だと思いました。(第二次世界大戦は)歴史上の出来事とはいえ70数年前の話で、いかに「自分ごと」として考えるかが求められているのではないかと思います。さまざまなニュースがあふれる中で、自分なりの考えを持ち、その考えを発言できる人が、世代を超えて増えていけば良いなと感じました。

小西:戦争だけではなく、我々は常に“生”と“死”が一体になっている中で生きていますし、さらに死に触れることで生きていることをより意識できます。そういうことを、頭のどこかに持っていることが非常に重要だと思います。特に、戦時のモノクロ写真をカラー化する取り組みが印象的でした。写真に色を付けるという責任の重さを感じながら、精神的にもきついと思うんですが、それをやる姿に感動しました。

野村:僕が子どもの時には、父から戦争の体験を聞くなど、まだ戦争の名残がまわりにあった世代。今では戦争が過去になり、戦争を教科書で学ぶような時代です。これまで世界中で起きてきた戦争の中でも、日本の人たちがウクライナの戦争をすごく間近に感じているのはなぜなのか、一体何を議論しなければならないのか、皆が迷っています。そんな時に、若い人たちと戦争について話すことができたのは貴重な機会だと思っています。

中谷:いつもの「ウェークアップ」とはまた違う形で、みなさんの話をじっくり聞けて濃い時間でした。ウクライナの侵攻から半年、どうして戦争は起きてしまうのか、どうして平和を守れないのか、私自身もどかしい思いを抱えながら伝え続けてきました。そんな中今回、様々な世代の方と議論できたのは大変有意義で、みなさんの意見には共感もでき、新しい発見もありました。番組を見てくださる方にもそう感じていただけるのではないかと思います。

――平和を維持するために、若い世代だからこそ発信できることや取り組めることは何だと思いますか?

鈴木:僕らのような高校生だと、こうした報道番組は関心を持っていないと見ないと思うんです。関心を持っている親御さんや、おじいちゃんおばあちゃんの世代の方々に、「若い世代にもしっかり伝えていかなきゃいけないんだ」と思っていただき、その結果、間接的にでも若い世代にも届けられることが重要だと思っています。

山崎:私もウクライナの状況をSNSで追っていますが、その情報を自分だけのために生かすのではなく、発信していくことがタブー視されない世の中になれば良いと思いました。私は芸能の仕事をしていますが、「ウクライナでは、いまこういうことが起きている」と、メディアに近い立場の自分が発信することが、なぜかいけないことのように思わされているところがあると思うんです。戦争のことも言っていいし、むしろ「自身の考えを持っていることがかっこいい」という風になっていけば良いと思います。

小西:“僕自身”を語ることがすごく重要だと思っています。戦争を語る上で「こういうことがあった」と伝えるのではなく、現地で「僕が何を感じたか」や「僕がどうなったか」と、僕自身を伝えることが戦争というものを語ることになると思いますし、語ってきましたし、これからも語っていきたいと思っています。