野岩鉄道は3日、現在活躍中の6050型を改修し、魅力を高めた「乗って楽しい電車」とするため、クラウドファンディングに挑戦すると発表した。期間は8月10日から10月7日まで。目標金額は1,500万円とされている。

  • 野岩鉄道所属の6050型。今年3月のダイヤ改正まで、東武日光~会津田島間の普通列車などにも使用されていた

6050型は、1986(昭和61)年10月の野岩鉄道開業に合わせ、導入された車両。野岩鉄道と相互直通運転を行う東武鉄道と会津鉄道も6050型を所有し、かつて浅草~東武日光・会津田島間で運転された快速・区間快速にも使用された。

今年3月のダイヤ改正で、東武鉄道は南栗橋駅以北の日光線・鬼怒川線でワンマン運転を開始。特急列車と一部の普通列車を除き、野岩鉄道への直通運転を取りやめた。会津鉄道も、ダイヤ改正を機に電化区間の会津田島~会津高原尾瀬口間で運転される普通列車を気動車に置き換え、同社所属の6050型は引退。6050型は現在、野岩鉄道所属の車両が鬼怒川温泉・新藤原~会津高原尾瀬口間で運転されるのみとなっている。

今回、野岩鉄道は6050型の魅力をさらに高めるべく、「乗って楽しい電車」をコンセプトに改修を行うとして、クラウドファンディングを活用すると発表。目標金額を1,500万円とし、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、8月10日9時から募集開始する予定としている。