繊維の街としても有名な岡山県・倉敷は和と洋が織り成す美しい景観が魅力です。今回はJR倉敷駅から徒歩15分の「倉敷美観地区」で、アート・グルメ・ショッピングなど歩いて巡れるスポットをご紹介。大人の欲張り夏旅をぜひチェックしていってくださいね。
そもそも倉敷は江戸幕府の直轄地「天領」であり、物資集散の中継地として栄えた街でした。運河として利用した倉敷川には当時の荷揚げ場や常夜灯など、江戸時代の情緒を今に残すスポットが多数。また倉敷美観地区の象徴とも言える川沿いに並び立つ柳並木と白壁の土蔵は、なんとも風情を感じます。歴史薫る中に、新しいセンスやモダニズムが息づく街でどんな体験ができるのか……。早速みなさんを倉敷の旅へお連れしましょう。
■名画だらけの「大原美術館」でアートを浴びる
モネ、ピカソ、ゴーギャン、誰しも一度は耳にしたことある絵画の巨匠。そんな彼らの作品が、ここ倉敷に集まっているのをみなさんは知っていますか?
「大原美術館」は、倉敷を基盤に幅広く活躍した、現クラレの創立者でもある事業家「大原孫三郎」が、画家「児島虎次郎」を記念して昭和5年に設立した日本最初の西洋絵画中心の私立美術館です。
ここには、日本にわずか2点しかないエル・グレコの《受胎告知》をはじめ、モネの《睡蓮》、ゴーギャンの《かぐわしき大地》、ルノアールの《泉による女》などが展示されています。前述したものだけでなく、歴史に残る多くの作品を常時約600点も観賞することができます。昔も今もその時代に生きる現代アートを鑑賞できる場所でありたいと、同美術館は現代アーティストの作品を現在も購入し続けているそうです。
また、今年限定で「プレミアムモーニングツアー ~モネの朝食~」(7,100円/人)を開催。大原美術館本館の作品を特別解説員の解説付きで鑑賞後、倉敷国際ホテルにてモネのレシピを再現した朝食を堪能することができます。
ちなみに、大原美術館は銀行建築を再利用した「大原美術館 新児島館(仮称)」を、2021年10月に暫定開館。同館の中には、ヤノベケンジ氏が制作した巨大な少女像《サン・シスター(リバース)》が展示されています。「コロナ禍という困難な状況にあっても、未来をポジティブなものへ変えていく」という願いを込めて作られたそうですが、運が良ければいつもは瞑想している少女が覚醒し、立ち上がる様子を見ることができますよ。
■Information
「大原美術館」
【住所】岡山県倉敷市中央1-1-15
【開館時間】9:00~17:00(最終入館 16:30)
【入館料】一般:1,500円/高校・中学・小学生:500円
【休館日】毎週月曜日・冬季休館あり(7月下旬~8月、10月は無休)
※開館日、開館時間は変更の可能性あり
※「プレミアムモーニングツアー ~モネの朝食~」は専用ページにて開催日の確認を「大原美術館 新児島館(仮称)」
【住所】岡山県倉敷市本町3−1
【開館時間】10:00~16:00 【入館料】無料
【休館日】大原美術館の休館日に準ずる
■旬のフルーツをオシャレに味わう「倉敷アフタヌーンティー」
くだもの王国の岡山ですが、倉敷に来たなら「倉敷アフタヌーンティー」を味わうのがおすすめです。1年にたった2回だけのイベントで、倉敷・岡山の特産フルーツ(夏は桃またはぶどう、冬はいちご)を使用したアフタヌーンティーをさまざまなお店で楽しむことができます。
参加店舗の1つ「くらしき桃子 総本店」では、西洋アンティークに囲まれた空間で「倉敷アフタヌーンティー」を堪能することができます。おかわり自由だというウエルカムドリンク「桃ジュース」をはじめ、旬の桃食べ放題、桃のミニパフェなど桃好きにはたまらないメニューばかりです。
なお、夏の「倉敷アフタヌーンティー」の期間は9月30日まで。参加店舗などの詳細は専用ページにて確認してくださいね。
■Information
「くらしき桃子 総本店」
【住所】岡山県倉敷市中央1-3-18
【営業時間】10:00~18:00(11月~2月は~17:00)
【定休日】無休
■街歩きのおすすめスポット!
倉敷美観地区は、伝統的な建物から文化施設、トレンドのショップまで多彩なスポットが集結しています! 今回は地元の人に聞いたおすすめスポットをまとめてみました。
倉敷アイビースクエア
美しい緑の蔦(アイビー)に囲まれた赤レンガの施設は、明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)の本社工場を改修し生まれた複合観光施設です。民芸品・工芸品などを購入できるショップやホテル、レストラン、バーなどがあります。
敷地内はノスタルジックな雰囲気が漂い、写真映えスポットとしても外せない場所です。
■Information
「倉敷アイビースクエア」
【住所】岡山県倉敷市本町7-2
【定休日】なし
倉敷SOLA
2022年4月にオープンしたばかりの最旬スポット「倉敷SOLA」は、デニムアイテムを中心として扱う「青木被服」や足袋シューズを販売する「マルゴ」、洋食レストランの「倉敷洋食バラトン」など、5つの店舗が岡山ならではの衣食住を提案しています。
また倉敷SOLAに隣接した「みんげい広場」は、倉敷の歴史と文化を感じることのできる憩いの空間。テイクアウト商品を楽しんだり、ただひたすらボーッとしてみたり、街ぶらに疲れたらここでひと休みするのがおすすめです。
■Information
「倉敷SOLA」
【住所】岡山県倉敷市中央1丁目4-13
※定休日・営業時間は店舗によって異なります
kurashiki TANE
カラフルなデザインを施したマスキングテープの元祖「mt」は倉敷発祥! その「mt」を、「kurashiki TANE」では1,000種類以上ラインナップしています。
「え、ここがお店なの!?」という遊び心をくすぐる店構えにはじまり、店内はカラフルなマスキングテープが彩る"かわいい"が詰まった空間です! お土産としてはもちろん、自分用に購入してみてはどうでしょう。
■Information
「kurashiki TANE」
【住所】岡山県倉敷市本町5-12
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】火曜日
倉敷デニムストリート
国産ジーンズの発祥地でもある倉敷・児島地区にちなんで、同地区産のデニム製品や小物雑貨、装飾品を取りそろえています。テイクアウトコーナーには、ラムネ味の「デニムソフト」や「デニムまん」などを味わうことが可能です。
■Information
「倉敷デニムストリート」
【住所】岡山県倉敷市中央1-10-11
【営業時間】9:30~17:30(季節により変動)
【定休日】年中無休
いかがでしたか? 紹介した場所はもちろん、それ以外にも魅力あふれるスポットが盛りだくさん。なお、岡山県は大型観光キャンペーンとして「岡山デスティネーションキャンペーン」を7月1日~9月30日まで実施しています。お得に観光できる今の季節にあなたもぜひ倉敷を訪れてみては?