俳優の生田斗真が、2023年2月放送予定のNHKドラマ『大河ドラマが生まれた日』で主演を務めることが20日、明らかになった。
2023年は大河60年。そのスタートはドラマ事情などを全く知らないテレビマンの号令だった。テレビ70年記念ドラマとして放送される本作は、若きテレビマンたちによる笑って泣ける大河ドラマ誕生奮闘記となる。
生田が演じるのは、NHK芸能局の若手アシスタントディレクター山岡進平役。脚本は、『ボク、運命の人です。』、生田主演の『俺の話は長い』などで知られる金子茂樹氏が手掛ける。NHKドラマは初執筆となる。
生田は「長い歴史のある大河ドラマに何度か出演させていただきましたが、その一番はじめ、いったいどうやってこの大河ドラマが始まったのか。意外にもいろいろと笑えるエピソードがあることが分かりました。どんなドラマになるのか、私自身もとても楽しみにしています」と期待し、「金子茂樹さんとは何度かご一緒させていただきましたが、とても素晴らしい脚本です。完成を楽しみに待っていてください。この夏は、このドラマの撮影に全身全霊を捧げたいと思っています」と意気込んでいる。
■『大河ドラマが生まれた日』あらすじ
1962年。NHK芸能局の若手アシスタントディレクター山岡(生田斗真)は、上司の無茶ぶりに困り果てていた。ドラマ業界を全く知らない新しい芸能局長が「テレビ10周年を記念した大型番組を作れ。映画に負けない日本一の大型娯楽時代劇だ」と号令を発したのだ。この頃、映画会社は「五社協定」を結び専属俳優をテレビに出さないことにしていた。それを突破すべく、山岡たちは大スター佐田啓二の自宅に日参する。しかし何度足を運んでも色よい返事はもらえず、「もうあきらめます」と最後の挨拶に行ったその日、佐田は出演を受けてくれたのだ。佐田はアメリカの友人に、アメリカのテレビ事情を聞き、「将来、娯楽の王様はテレビに変わる」と知らされたのだった。
佐田の出演決定により、雪崩を打つように映画スターたちの出演が決まった。しかし、収録が始まると、現場は問題勃発ばかり。山岡たちは現在では一般的になった収録方法をどんどん生み出しながら、放送日に向けて突き進んでいく。